このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。

救急治療を求める場合の知識

資料出所: Safety + Health
August 2005

(仮訳 国際安全衛生センター)


救急治療部(Emergency Departments)の目的は、重篤な疾病を患ったり、傷害を被ったりした人々の治療である。緊急度の低い症状の患者は、通常は初期治療の医師や軽度の救急外来の治療を求めるほうがよい。生命の危険のない緊急度の低い大半の患者の、緊急救命室(ER)平均滞在時間は3時間であるが、それ以上に長時間待たされることもまれではない。

しかしながら、重篤で緊急を要する症状の場合は、緊急救命室(ER)に行くこと、または、治療を受けることが最善策である。ミネソタ州ロチェスター市のメイヨー・クリニック(Mayo Clinic)は、救命治療が必要な症状のリストを以下に示している。

  • 突発性の、また原因不明の意識喪失
  • 胸の痛み、顔面、腕、足のしびれ、舌のもつれ
  • 激しい息切れ
  • 首の痛み、精神錯乱、呼吸困難を伴う高熱
  • 喀血、吐血
  • 出血のとまらない切り傷、創傷
  • 骨折の可能性

待合室での順番待ちのあいだ、トリアージ・ナースに質問されたとき、医師の診察時など、いずれの場合でも、胸の痛み、息切れ、気を失いそうな感じ、突発性の腕・下肢の脱力などの重篤な症状があれば、そのことをまっさきに告げるようにする。

大半の緊急救命室(ER)では、トリアージ方式に従って患者の診察を行う。トリアージ方式とは治療の必要性と傷害、疾病の重篤度に応じて患者を選別するプロセスである。自分の症状、服用中の医薬品や薬品アレルギーについての情報は積極的に提供しなければならない。

救急医療を受けるに際して、健康保険の情報、服用中の薬、かかりつけ医師の氏名と電話番号、慢性疾患など、自分の健康に係わる情報を財布に入れて携帯していることが得策である。