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各国情報・国際関係

海外の労働安全衛生統計−イギリスの死亡災害(2007/08)概要

2008年10月16日

HSE Statistics 9月29日
このほど死亡災害統計が公表された。 なお、この速報値は6月30日に発表されており、その際に、HSE長官の談話が掲載されたので、以下に併せて紹介する。

2007/08の死亡災害の概要

  • 労働災害による死亡者数(速報値)は228人で、10万人率で0.75である。
  • 労働災害による死亡率は長期的には下降傾向にあるが、ここ6年の間は横ばいである。
  • 労働災害による死亡者の過去5年の平均は230人、10万人率は0.78で、2007/08年もほぼ同じ(228)である。
  • 主要産業部門では、農業と建設業における死亡災害の発生率が最も高く、2部門で全体の50%を占めている。
  • 2007/08年における鉄道関連を除いた一般市民の死亡災害は過去5年の年平均90人に対して71人であった。
  • 長年にわたる他のEU諸国との比較より、イギリスが死亡災害率の最も低い国の一つであることが分かる。 最新の比較データ(2005年)によると、EUの主要5カ国において過去5年間イギリスの死亡災害率は最少である。

主要産業別の災害による死亡状況

  • 農業における死亡災害は39で、10万人率は9.1であった。近年の労働者の死亡災害の発生率は変動を繰り返しており、特定の傾向は見られない。
  • 建設業における死亡災害の発生は72で、10万人率は3.4であった。 過去15年の10万人率を総合的に見れば減少傾向にあるものの、ここ5年の平均は3.6でほとんど変わってない。
  • 製造業における死亡災害は34であった。10万人率は1.1で、近年変動を繰り返し、特定の傾向は見られない。ここ5年の平均は1.2である。
  • サービス業における死亡災害は34件であった。10万人率は0.30で、相対的に見て、1998/99年よりこの産業における傾向に変化はない。

HSE長官ジュディス ハキット氏の談話

「今年は死亡災害が若干減少したが、これに満足することは許されない状況にある。 というのは、ここ5年間の傾向は、死亡災害減少の停滞を示唆しているからである。 主要なEU加盟国のなかの英国の地位は、相対的にいい位置にあるが、 しかし、228名もの労働者が業務に起因して死亡していることは何人なりとも受け入れることはできない。 永年にわたる改善の後に、災害防止の成果が停滞していることは、嘆かわしいことである。 この事実は、事業主、従業員をはじめすべての人々が、悲惨な災害を減少させるために、 更なる努力を傾注することを要請している。

これまでの実績は、労使合意のもとに実際の問題に対処するための目標を設定して労使が連携して災害防止活動を行えば、 顕著な改善のできることを示している。 我々は、このことを継続することを望んでおり、また、使用者が企業文化に安全衛生を組み込むために、 より一層のオーナーシップとリーダーシップを発揮することを希望している。

農業と建設業における高い死亡災害発生率は、HSEが特別に注目するところであり、今後のHSEの重点対象である。」

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

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