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各国情報・国際関係

海外の労働安全衛生統計−アメリカ(2007)

2009年6月29日

PDF 別ウィンドウが開きます BLS News Release(Reissued on March 31‚ 2009)

 

2007年に民間産業で発生した業務上の死亡を除く休業等を伴う負傷及び疾病の100人率 (Cases per 100 equivalent full time workers)は、4.2で2006年の4.4に対して減少した。 また、業務上の負傷及び疾病数は、2006年の410万人から400万人に減少した。

一方、2007年の業務上の死亡者数は、5‚657人で、1992年に全国調査を開始して以来3番目に少ない死亡者数であった。 また、死亡10万人率は3.8で全国調査実施以降の最低値であった。

また、業務上の疾病については、2007年に民間産業の事業者から報告された疾病は206‚300件で、 2006年に比べて21‚700件減少している。
(アメリカ労働統計局発表 表1、図1、図2及び表2参照)

表1 2007年主要業種別災害発生状況

表1 2007年主要業種別災害発生状況
業種 負傷及び疾病 死亡者
数(1,000人) 100人率 10万人率
民間産業計 4‚002.7 4.2 5‚112 4.1
農林水産業 50.5 5.4 585 27.9
鉱業 21.9 3.1 183 10.5
建設業 380.5 5.4 1‚204 10.5
製造業 783.1 5.6 400 2.5
卸売業 234.9 4.0 207 4.7
小売業 587.3 4.8 348 2.1
輸送倉庫業 268.0 6.4 890 16.9
公益事業 21.6 4.0 34 4.0
情報通信業 54.7 2.0 79 2.3
金融業 108.2 1.4 119 1.2
専門・法人向けサービス業 284.5 2.1 476 3.1
教育医療サービス業 710.0 5.2 149 0.7
レジャー接客業 400.8 4.5 260 2.2
その他のサービス業 96.6 3.1 175 2.5
政府関連     545 2.5

注1 負傷及び疾病100人率:常用労働者100人が年間2000時間(週40時間×50週) 働いた場合に相当する負傷及び疾病数で次式により計算される。
負傷及び疾病100人率=(負傷及び疾病数/年間総労働時間)×200‚000

注2 負傷及び疾病数:業務上の負傷または疾病により1日以上の休業(配置転換、就業制限等を含む。)を必要とする事案

 

資料出所

  1. 負傷及び疾病統計〜アメリカ労働統計局業務上負傷及び疾病調査(Survey of Occupational Injuries and Illnesses(SOII))
  2. 業務上死亡者統計〜アメリカ労働統計局業務上死亡者数全国調査(Census of Fatal Occupational Injuries(CFOI))

図1 態様別負傷及び疾病年100人率(2003−2007)
図2 年別死亡災害発生状況(1992〜2007)

表2 業種別疾病分類別業務上疾病率及び疾病数(2007)

表2 業種別疾病分類別業務上疾病率及び疾病数(2007)
業種 上段:疾病1万人率(1)、下段:疾病数(1‚000人)
合計 皮膚障害 呼吸器疾患 中毒 難聴 その他
民間産業計 21.8 3.7 1.8 0.4 2.4 13.5
206.3 35.3 16.7 3.4 23.0 127.9
天然資源、鉱業(2) 23.1 7.6 1.5 0.5 2.2 11.4
3.5 1.2 0.2 0.1 0.4 1.9
建設業 12.5 3.6 1.2 0.5 0.3 6.9
8.9 7.6 0.8 0.3 0.2 4.9
製造業 50.5 6.2 2.1 0.3 13.3 28.5
71.1 8.8 3.0 0.4 18.8 40.2
商業、運輸、公益 15.4 2.4 1.2 0.4 1.1 10.2
34.9 5.5 2.7 0.8 2.6 23.2
情報通信 14.0 1.7 1.2 0.8 1.4 9.0
3.7 0.4 0.3 0.2 0.4 2.4
金融業 10.0 0.8 0.7 0.1 0.1 8.4
7.6 0.6 0.3 0.1 (3) 6.3
専門・法人向けサービス業 13.1 2.6 1.3 0.2 0.2 8.8
17.8 3.6 1.8 0.2 0.3 11.9
教育医療サービス業 31.2 5.7 4.1 0.3 0.1 20.9
42.2 7.7 5.6 0.4 0.2 28.3
レジャー接客業 14.4 4.6 1.3 0.1 7.7
12.8 4.1 1.2 0.1 6.8
その他のサービス業 11.4 2.6 1.9 0.4 6.1
3.5 0.8 0.6 0.1 1.9
  1. 疾病1万人率は、常用労働者1万人が年間2‚000時間働いた場合に相当する疾病罹患数で次式により計算される。
    疾病率=(疾病数/年間総労働時間)×20‚000‚000
  2. 労働者10人以下の農場を除く。
  3. 発生数が極めて少ないため、表示していない。
  4. 小数点以下を丸めているため合計が合ってないところがある。

 

関連情報

アメリカOSHAは、2008年12月に創立以来の活動成果をまとめた下記資料(54ページ)を刊行している。
OSHA FACT BOOK
−Occupational Safety and Health Administration U.S. Department of Labor
(December 2008 OSHA 3340)

広範な内容の記載があるが、安全衛生統計に関する主要なグラフのみを掲載する。

1992−2007の死亡者10万人率

1972−2007の負傷及び疾病発生千人率

1970年以降の労働者数の推移

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

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