IOSH Member News 2008年7月3日

イギリス安全衛生協会（IOSH-Institution of Occupational Safety and Health)は、 1945年に設立された、3万3千人の安全衛生専門家（Professionals） （資格認定安全衛生実務者（Chartered Safety and Health Practitioners）1万3千人を含む）から成る独立の非営利団体で、 専門的基準の設定および会員の発展と安全衛生に関する助言、指導への支援を行っているが、 7月3日に2008-2012年における運営計画を公表した。国際間の安全衛生に関する主導的団体として、 従来行ってきた国内および国際間における活動の概要を述べるとともに、 今後のIOSHの活動における使命として下記を掲げている。

• 人々の安全衛生を大切にする気持ちを高揚する。
• 職場の安全衛生について権威の高い見解を持つ。
• 専門家としての規範をより高度に向上させる。
• 専門家の助言に基づく、実務的なリスクマネジメントを支援する。
• 研究開発の資金を提供し、知識の普及を図る。
• 会員が社会と職場における安全衛生のリーダーであることを支援する。
• 職場における安全衛生の向上による企業経営への寄与を促進する。

また、職場の安全衛生において最も重要な要素は、

• 経営者のリーダーシップ
• 労働者の参加
• 安全衛生専門家の助言

の3点にあるとしている。

協会の運営計画としては、国際活動の強化。会員数の増加。 （現会員中の資格保有者は13,000人、CPD継続者数は19,000人） 資格保有者による安全衛生教育訓練実施対象者を年間10万人以上確保。 研究開発費として年間3百万ポンドの拠出。 CPDシステム、入会、会費支払い、コンサルタント名簿のオンライン化などが挙げられている。

関連情報

IOSH は、書籍、雑誌などの刊行の他に、ホームページにおいて多くの資料を無料で提供している。
このうち欧州安全衛生キャンペーン のページに掲載されている下記資料の目次を以下のファイルに掲載する。

• 産業保健ツールキット Occupational health toolkit
• 現実的なリスクアセスメントのチェックリスト Reality checklist

(内容の訳も掲載)

• 企業経営を成功させるためのリスクマネジメントツールキット Business risk management guide