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労働衛生調査分析センター

化学物質とその代謝物の分析

尿中ニッケル、尿中砒素(形態別)の分析

高性能機器による精度の高い尿中ニッケル、尿中砒素(形態別)の分析を行っています。
~ ニッケル化合物、砒素及びその化合物に係わる健康障害防止対策が強化されました ~

特定化学物質障害予防規則等が改正され、特殊健康診断の項目として尿中ニッケル量及び形態別尿中砒素化合物量の測定が、平成21年4月1日より施行・適用されました。 また、当センターでは空気中濃度の分析も行っています。

尿中ニッケルの測定

意義

職業性ばく露では、アレルギー性皮膚炎や肺炎、肺がん、鼻腔がんなどの呼吸器疾患、腎障害を起こすことがあります。これらの病態では尿中のニッケル濃度が高値となります。

分析方法

ICP/MS法

試料及び採取量

尿をプラスチック試験管に8分目まで(約10ml)採取してください。

試料採取

連続した作業日の2日目以降で、シフト(交替)の前か後に採取した尿を送付して下さい。なお保管及び輸送は冷蔵(若しくは冷凍)としてください。

尿中砒素の測定(形態別)

砒酸、亜砒酸、メチルアルソン酸、ジメチルアルシン酸、アルセノベタイン(砒酸、亜砒酸、メチルアルソン酸については検査指定項目です。)

意義

発がん性物質であり、他にも接触皮膚炎、砒素黒皮症、潰瘍などの皮膚障害、貧血、腎障害、肝障害などを起こすことがあります。砒素の毒性の強さは形態によって異なるため、尿中砒素量を測定する際は、形態別に分別定量することが重要です。

分析方法

LC/ICP/MS法

試料及び採取量

尿をプラスチック試験管に8分目まで(約10ml)採取してください。

試料採取

作業最終日の作業後に採取した尿を送付してください。なお、保管及び輸送は冷凍としてください。

お問合せ

中央労働災害防止協会(中災防)労働衛生調査分析センター 化学物質調査分析課
〒108-0014 東京都港区芝 5-35-2 安全衛生総合会館 8F
TEL 03-3452-0420  FAX 03-3452-4807
E-mail: eiseise@jisha.or.jp