ゼロ災運動・KY(危険予知)

ゼロ災運動に取り組む事業場紹介

(株)ケーヒン角田第二工場

全員参加ですすめる交通安全活動

今回は、株式会社ケーヒン角田第二工場(宮城県角田市)の交通KYを中心に全員参加で取り組む交通安全活動を紹介します。

株式会社ケーヒン(本社:東京都新宿区)は、ホンダ系の自動車部品メーカーで、角田第二工場では、燃料供給系及び空調系部品の開発、製造、販売を行っています。角田第二工場の従業員数は約850名で、その95%がマイカー通勤であり、自動車関連メーカーとしての基本的な企業姿勢として通勤用マイカーの安全運転を徹底しています。

全員参加で「帰宅時交通安全呼びかけ活動」を展開

日々の交通安全の取り組みは安全衛生委員会交通部会が中心となっています。

毎日の帰宅時に従業員が2人1組で、交通安全のたすきを掛けて工場出入り口に立ち、“交通安全旗”と“安全運転呼びかけ看板”を持って安全運転を呼びかけます(写真1)。

呼びかけは、工場長を含む呼びかけメンバー表に従って、順番に担当します。

(写真1)
写真1

安全運転10のポイントカードで「安全運転自己宣言」

「私達は、お互いを信頼し、思いやり運転で無事故無違反を達成する」をスローガンにしたポケット版の小冊子「安全運転10のポイントカード」(写真2)を全従業員に配布しています。カードの最終頁には、各人の実行可能な運転行動を基本とした安全宣言を記入して、安全に対しての意識の高揚を図っています。また、全従業員が、所属長に安全宣言をするとともに、宣言書は職場に掲示して、他の従業員にも自分の安全宣言をアピールします。(写真3)

(写真2)
写真2:小冊子「安全運転10のポイントカード」

(写真3)
写真3:安全宣言

交通KY活動

各職場、ライン別のグループ単位で活動していたゼロ災推進グループ(間接部門を含む53)では、毎日の朝礼、昼礼でストレートKYTを中心に交通KYTを実施しています。工場長を初め全職制が参加した文字通りの全員参加の交通KYTとなっています。(写真4) 安全衛生委員会の山家(やんべ)事務局長は、「交通KY活動を通じて危険を危険と感じて意識して安全運転をするようになりました。決められた場所なので、ただ一時停止するのではなく、“ 危険な場所なので安全のために一時停止する ”と意識して安全運転をするようになりました。これからも、身近な危険箇所の事例を取り上げて交通KY活動を活発化させていきたい。」と話していました。

また、「運転場面で先を読む交通KY活動を通じて、従来の職場のKY活動も活発になり、職場への危険の感性も高まっています。」とも話していました。

(写真4)
写真4:交通KYT実施

ケーヒンの活動は社内にとどまらず

同社は自動車部品メーカーとして、「地域の交通安全に貢献したい」と自社の交通安全にとどまらず、地域の交通安全活動にも積極的な支援を行っています。

角田地区安全運転管理者会の交通KYリーダー研修に指導者を派遣するともに、宮城県の他地域の地区安全運転管理者会にも派遣してきました。こうした角田地区安全運転管理者会及び同社の交通KYTの取り組みに対して、交通安全国民運動中央大会において2年連続で表彰を受けています。(写真5)

(写真5)
写真5:表彰状