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ゼロ災運動・KY(危険予知)

ゼロ災運動推進宣言事業場の声

推進宣言をバネとして「活動」から「運動」へギアチェンジ(朝日工業株式会社)

ゼロ災運動推進宣言事業場登録制度を有効活用し、安全推進活動を盛り上げている「典型的」な会社、朝日工業株式会社(従業員数480名)をご紹介します。なぜ、「典型的」かというと、ゼロ災運動の推進を「社内に高らかに宣言」し、宣言を機に安全活動が大きなうねりとなって動き出したからです。また、会社の安全に対する姿勢を、地域にもアピールすることができました。

ゼロ災運動を導入し、まだ8カ月ですが近況を報告してもらいました。

KY活動や指差し呼称はやっていたけれど・・・

ゼロ災運動導入のきっかけは、労働災害の発生です。災害発生のつど、事業所内に緊張は走りますが、長続きしません。指差し呼称は数年前から行っていましたが、全社への広がりはなかなか進みませんでした。そんな中、危険予知(KY)手法を知り、全社での導入を決めました。

初の危険予知活動トレーナー研修会(トレ研)参加は平成17年3月、6名から始まりました。参加者からは、「キビキビした動きで気持ちが引き締まる」「全員が考え、発言することで、参加者に熱意が生まれる」などの反響がありました。

KY活動の拡大のため、トレ研への参加者をさらに増やしていきました。また社内ではKYT研修会(1日コース)を計画的に実施し、延べ9回、開催しました。

社内のKYT研修会には、中災防から1名の指導者をお願いし、トレ研修了者が各チームに付いて進めました。一年間で社員、協力会社を含めた従業員の74%(約350名)が受講を終え、KY活動ができる体制が固まりました。

この活動で、社内の安全意識は向上したと実感しましたが、職場や個人の行動を通してみた場合、社員の意識が「目に見える形」で向上したとは認められませんでした。また、災害も0件にはなっていません。

現場作業の忙しさを言い訳に、活動が作業と一体でないことに気がつきました。

KY活動を始めて成果が実感できないまま、半年ほどが過ぎた平成18年1月に、ゼロ災運動推進宣言事業場登録制度の情報を入手しました。

宣言をバネとして「活動」から「運動」へギヤーチェンジ!!

「ゼロ災運動推進宣言」は社長が諸手を挙げて賛成し、自ら内外に宣言しました。また、ゼロ災運動を力強く引っ張ってくれたのが常務でした。自ら「ゼロ災運動推進プロジェクト」のリーダーとなり、メンバーと力をあわせ、早速、準備を開始しました。

「ゼロ災害全員参加運動」を文字通りトップから職場の第一線まで組織を挙げて推進するために、(1)トップの活動表明、(2)運動の推進組織化、(3)各ライン中心の活動展開、(4)各種活動の見える化での推進など、登録要件に必要な事項を整備し、同年3月1日に登録しました。

この間、全国ゼロ災運動推進協議会で募集したゼロ災運動標語・KYTシートで、平成17年度に標語2件、KYTシート2件、18年度にKYTシート2件が入選したことはビッグニュースでした。

活動は、全員参加のユニークなものからスタート、最近ではワイワイ楽しみながら進められる活動が多くなっています。

  • 3つの約束「ご安全に、構内指差し呼称、構内ヘルメット着用」
  • 始業前ワンポイントKYT実施
  • 安全職場会「本音で語ろう会」実施
  • ゼロ災標語・イラスト賞募集
  • ヒヤリ・ハット抽出活動
  • 安全大会実施

などの活動が、日常の職場活動を押し上げています。ゼロ災活動が「点」から「面」へ広がり、KYサイクルが回り「運動」となった実感が出てきました。

ゼロ災運動推進宣言を契機に活動を見直し、管理者と第一線作業者とでゼロ災の心と魂を吹き込んだ運動を進め、推進宣言をみんなで誇りを持って育てていきたいと考えています。その結果として、災害ゼロを継続したいと願っています。

ゼロ災運動推進宣言事業場登録制度に関するお問合せ先

教育推進部 TEL 03-3452-6257