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第69回全国産業安全衛生大会2010in福岡

機械・設備等の安全分科会

会場  福岡国際会議場 国際会議室 福岡市博多区石城町2-1

交通  JR博多駅からバスにて約15分

10月7日(木)のプログラム(9時00分開場)

9時30分

1  鉄桁検査における労災リスクの軽減について

東海旅客鉄道(株)関西支社 大阪新幹線構造物検査センター 施設係  藤川 義人

鉄桁検査において、部材の上部を検査する時、下部にある部材に足を乗せて不安定な姿勢で検査をする為、転倒リスクが発生する。このリスクを取り除くには、上部検査を安全に行うための足場を設置する必要があった為、簡易に足場を設置できる治具を開発し、より安全な鉄桁検査を可能にした。

9時50分

2  大形H鋼のリフト作業に伴う製品落下防止策

日本通運(株)北九州支店東鐵事業所営業課 技能長  堀川 力生

当事業所のヒヤリハットの多くはリフト作業である。ハイ山から大形H鋼を下ろす際、フォークリフトの爪で製品を押し出し落下させる危険性があったため、ストッパーとスタンションを製作した。また、手順書や取り決め事項の重要ポイントをカードケースに入れてオペレータの安全意識の向上に努めた。

10時10分

3  クレーン走行ブレーキ調整作業の安全性向上

JFEスチール(株)東日本製鉄所(京浜地区)製鋼部製鋼工場 リーダー  茂木 浩夫

クレーン走行ブレーキ調整作業は、走行電源 ONでの3人共同作業であるため、操作・連絡ミスによる挟圧災害のヒヤリハットが多発していた。そこで、クレーン動力に依存しない作業方法・治具を開発することにより、作業の安全性・効率性が向上し、ヒヤリハットゼロを達成した。

10時30分〜10時40分 休憩

10時40分

【講演】  機械安全における設計者の責任

松本技術士事務所  松本 俊次

機械安全における設計者の責任について、欧米における法・規格と判例をもとにその考えを探り、日本はどう活用し発展させるのかを解説する。

11時40分

4  新人を守れ!「みんなのフロア」誕生物語

(株)小松製作所 大阪工場生産部試作課 ゼロ災リーダー  松田 潤

「高所作業時の転落リスクから新人を守る!」 その強い思いが「みんなのフロア」を誕生させた。作業環境が日々変化する中、長年苦労してきた転落防止対策について、ベテランと新人がタッグを組み、試行錯誤の末、抜群の汎用性を持つ高所フロアを完成させた活動を紹介する。

12時00分〜13時00分 昼休み

13時00分

5  重機作業におけるリスクレベルの低減

東海旅客鉄道(株)新幹線鉄道事業本部湘南保線所 施設係  坂ざき保博

まくらぎ交換時に、旋回中の重機が掴んでいたまくらぎが外れたヒヤリハットが発生した。作業員の生の声を聞き、発注者・元請・下請が積極的に議論し、対策の実施につなげた。この成果が、その後の事故防止会議での活発な議論や地区の事故防止意識の高揚につながった取り組みである。

13時20分

6  直協一体で取り組む車輌からの転落防止活動

新日本製鐵(株)棒線事業部 室蘭製鐵所工程業務部 物流企画グループ  小澤 将志

平成18年〜19年に車輌からの墜転落事故が3件発生した。起因は作業ルール・設備不備であり、車輌上作業を総点検し、リスク低減をソフト・ハード面から進めてきた。さらに他製鐵所の好事例も取り入れ、物流ファミリーから墜転落災害を二度と出さない決意で一歩一歩対策を推進中である。

13時40分

7  プレハブ人孔据付時の墜落防止器具の開発

関西電力(株)大阪南電力所地中送電課  竹田津 敬右

プレハブ人孔据付作業は、高所作業となり危険である。墜落防止策として親綱を取り付けて作業するが、作業効率等の問題があった。そこで、プレハブ人孔に設置されている吊り用アンカーに親鋼支柱を取り付けできる器具を開発したことで、安全性・作業性の高い作業環境が確保できた。

14時00分

8  5tコンテナ扉開放時の固定装置について

徳島通運(株)鳴門支店コンテナ課  放生 祐樹

5tコンテナの集配作業中、強風に煽られた扉が、固定していた車両キャビンのはしご自体をもぎ取り、勢い良く閉まる事例が報告された。安全作業を実現するため、改善対策に取り組み、強風を受けた扉の重みに耐えうる固定装置を装着すべく、検証と改良を行った活動である。

14時20分〜14時30分 休憩

14時30分

9  玉掛け用ハーケン作業の定着化に向けて

新日本製鐵(株)名古屋製鐵所設備部電気計装整備課 電気整備係  冨本 博信

挟まれ災害のリスクが高い作業のひとつであるクレーンの玉掛け作業に対し、職場内のハーケン使用とノータッチ作業の定着化を展開してきた。特に対策の難しい大型ミルモーター補修作業において、作業改善、治具の考案によりノータッチ化を実現した安全活動について報告する。

14時50分

10  リフティングジャッキ運転時の安全対策

東日本旅客鉄道(株)仙台支社郡山総合車両センター 企画科設備 助役  増子 英一

ジャッキを使用して車体を昇降させる際、従来、掛け声とブザ−により周囲への注意喚起を行っていたが、合図を失念したり、雑音で聞こえないことがあった。そこで、開始ブザー及び音声回転赤色灯による周知、また、開始ブザーと音声を鳴らさないと運転できない回路を考案した。

15時10分

11  鉄コイル労災防止器具の改善

日本通運(株)三条支店東三条営業所技能長  岩崎 弘幸

重大災害の発生リスクが高い鉄コイル配送作業の改善策として、コイル積み付け用の器具を作成した。安価なうえ、コイル同士の適当な隙間と、積んだコイルの安定状態を保つことができた。小さな着眼点による一つひとつの改善の積み重ねが「安全第一の職場」の確立につながっていく。

15時30分〜15時40分 休憩

15時40分

平成22年度安全・衛生・快適考案表彰金賞事例発表

16時00分

【特別報告】  プレスブレーキによる労働災害の現状と対策

プレス検査業者災害防止協議会 会長(株)小森安全機研究所 取締役会長  小森 雅裕

プレスブレーキによる労働災害は減少する気配がなく、むしろ発生頻度は高くなっている。検査業者の立場から現状分析・安全対策などを、EU諸国の実情を踏まえて紹介する。

16時40分

 

10月8日(金)のプログラム(9時00分開場)

9時30分

12  変圧器使用前検査における安全化対策

関西電力(株)我孫子電力システムセンター水力変電係 担当  下村 誠

変圧器使用前点検は狭隘なキュービクル内の作業が必要であり、リスクが多数潜んでいた。今回、作業手順を整理し、リスクアセスメントを行い試行錯誤を繰り返してキュービクル外部で作業を行うことができる試験器具を製作した。実用性を検証した結果、作業 安全の一層の確保が実現できた。

9時50分

13  高速回転電動工器具の安全確保について

山洋工業(株) 西日本エンジニアリング事業部安全衛生室 室長  吉村 誠司

高速で回転する電動工器具は、大変便利で簡単に使用できる反面、高速回転体であるが故に非常に危険な工器具でもある。これらの危険、不安を解消するために、回転部分をカバーで覆うことで回転体への接触を防止でき、安心安全化が図られた。この取り組みは顧客にも高い評価を受けている。

10時10分〜10時20分 休憩

10時20分

【シンポジウム】  機械包括安全指針のさらなる普及・定着に向けて〜リスク情報の流れ、メーカー・ユーザーの役割etc.〜
講師 (社)日本機械工業連合会 標準化推進部部長 川池 襄
三菱電機(株) FAシステム事業本部 機器事業部主管技師長 小平 紀生
パナソニックファクトリーソリューションズ(株)生産技術グループ 生産革新チーム チームリーダー 三村 直人
助言者 厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課 担当官
司会 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所 機械システム安全研究グループ主任研究員 齋藤 剛

11時50分〜13時00分 昼休み

13時00分

14  レール搬送ラインの安全対策について

西日本旅客鉄道(株)京都支社 京都設備区設備管理係  室屋 伸吾

ロングレール生産設備でレール搬送ラインの老朽取り替えにあたって危険箇所を抽出したところ、つまづき・巻き込まれや挟まれ等のリスクがあることが分った。駆動方式の見直しやレールの落下防止のハード面の対策により、作業の安全性を向上させた事例を報告する。

13時20分

15  ロール研磨機の安全対策

JFEスチール(株)西日本製鉄所(倉敷地区)労働人事部 倉敷安全衛生室  水川 慎太郎

昭和40年代に稼動したロール研磨機は、これまで作業方法に大きな変化がなく、作業の多くは熟練オペレーターの技能に頼っているのが実態であり、手出しによる災害が多発していた。作業性を優先しがちな熟練オペレーターでも必ず安全に作業できる対策を実施した。

13時40分〜13時50分 休憩

13時50分

【講演】  機械のライフサイクルアセスメントを考える

セイフティクラフト 代表  水野 恒夫

機械が設計・製造され、使用されるという「機械のライフサイクル」の各ステージで求められるリスクアセスメントの現状と今後を解説する。

14時50分

全ての働く人々に安全・健康を 〜Safe Work , Safe Life〜

中央労働災害防止協会
〒108-0014 東京都港区芝5-35-2 安全衛生総合会館

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