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フォークリフトマスト縦置きブラケット

掲載日:2007.09.26

会社概要(箇条書きとする)

会社名
福島(Fukushima)小松フォークリフト株式会社
事業内容
フォークリフト等産業車両荷役機器類の販売及びメンテナンス
資本金
5千万円
従業員数
80名
所在地
福島県郡山市高倉字大口原18-90
創業年数
36年
その他
 

動機・改善前の状況

フォークリフトのトランスミッション及びリフトシリンダー等の分解修理を行う場合、 フォークリフト本体からマスト(mast)を取り外す必要がある。

取り外したマストの一時保管は天井クレーン(overhead travelling crane)を使用して マストを倒し、横置きにする。

マストを倒し横置きにして一時保管する場合は、始めにマストのレール内を自由に 動くバックレスト及びフォークと一体になったフィンガーバ(finger bar or carriage plate )をマストから外す。(図-1)図-1

次にマストを天井クレーンで保持し、クレーンを横行させながら下げる複合操作に よりマストを倒す。

この時、作業者がクレーンで保持したマストに手を添えざるを得ない場合もあり 危険度が高く、熟練を要するクレーン作業であった。(図-2)図-2

また、マストを横置きすると広い保管スペースが必要となり作業場を有効に 使ううえの障害にもなっていた。(図-3)図-3

マストを安全にかつ効率良く保管することを目的にフォークリフトマスト縦置き ブラケット考案した。

改善実施事項

考案したフォークリフトマスト縦置きブラケットは2個の部品で構成されている。(図-4)図-4

作業手順は下記の通りである。

  1. フォークリフト本体とマスト間の油圧配管を外す。
  2. マストを天井クレーンで保持する。
  3. マストを本体から分離させる。
  4. フォークにマスト縦置きブラケットを挿入しブラケットのスクリュウでフォークとブラケットを固定する(図-5)図-5
  5. 天井クレーンの保持を解除してマストを縦置き保管する。(図-6)図-6

改善効果

マスト縦置きブラケットを使用することにより複合操作の必要がない簡単なクレーン 操作でこの作業が出来るようになり作業の安全性が高まった。

また、フィンガーバーをマストから外す工程が省略でき 作業時間の短縮も可能となった。

さらに、縦置きにすることにより狭い面積で一時保管が出来るようになり、作業場の 有効活用にも寄与した。

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