1998−99年の主要な調査結果
死亡件数
仮集計データによれば、オーストラリアでは1998−99年度、補償金が支払われた労災死亡事例は372件あった(ACT―オーストラリア・キャピタル・テリトリー―を除く)。この他に通勤中の死亡が67件あった。オーストラリアにおける1998−99年の予備的なデータによる死亡事故発生率は従業員1000人につき0.05であった。図1参照。
補償件数
オーストラリアでは1998−99年度、死亡、永久的障害、又は1週間(5就業日)以上の休業を要した一時的障害に対して労働者に補償金が支払われた事例は予備的な統計で111,168件と報告されている(ヴィクトリア州とACTを除く)。図2参照。
発生率と発生頻度
発生率、従業員1000人当たりの件数は、就業者20件、男性27件、女性12件であった(ビクトリア州とACTを除く)。発生頻度、100万就業時間当たりの件数は、就業者11件、男性13件、女性8件であった(ビクトリア州とACTを除く)。図3、4参照。
産業別新規件数
全国では(ビクトリア州とACTを除く)製造業で発生率と発生頻度が最も高かった(それぞれ従業員1000人当たり37件、100万就業時間当たり19件)。図5参照。
職業別件数
全国では(ビクトリア州とACTを除く)肉体労働及び関連作業における発生率と発生頻度が最も高かった(それぞれ従業員1000人当たり50件、100万就業時間当たり32件)。図6参照。
事例別新規件数
全国で(ビクトリア州とACTを除く)1998−99年度、傷害や疾病の形態で全事例中、最も高い割合を占めたのは関節および隣接した筋肉の捻挫および負荷傷害に分類されるものであった(51%)。体の部位では全傷害・疾病事例の25%近くが背部(上部・下部とも)であった。一般に労働災害は体の圧迫によるものが最も多く、事例のうち38.5%でこれが傷害や疾病の原因としてあげられた。また、要因としては動力無しの手動工具や器具、装置である場合が最も多かった(事例の22%)。
ビクトリア州のデータ
ここにビクトリア州のデータは含まれていない。5日から10日の休業を必要とする傷害と疾病のデータに多少の過少報告があるからである。ビクトリア州における5日から10日の就業日損失を伴う傷害・中毒に対する補償請求を調整する係数が開発されている。
*5日以上の就業日損失を伴う傷害・中毒に関するビクトリア州の調整済みデータと他の管轄区域のデータとの比較、並びにこれらの主要な調査結果の詳細は、Compendium of Workers' Compensation Statistics, 1998-99(労働災害補償統計概要)に載っている。これはNOHSCのウェブサイト www.nohsc.gov.au で見ることができる。
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