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カナダ労働法・労働安全衛生規則の概要−労働者の権利

資料出所:「An Overview to the Canada Labour Code」
(訳 国際安全衛生センター)

カナダ労働法は、労働者に以下の権利を付与している。

  • 知る権利
  • 参加する権利
  • 危険な業務を拒否する権利
知る権利
労働法の規定に基づき、労働者は職場の既知の、または予測可能な危険要因について知り、自身の安全衛生を確保するために必要な情報、指導、訓練、検査の提供を受ける権利を有する。
安全衛生委員会または安全衛生代表者を通じ、労働者は、労働者の安全衛生に関する政府または事業者の報告書を閲覧する権利を有するが、個人の医療記録については当該個人の合意なしに閲覧することはできない。(CLC:125)
参加する権利
安全衛生委員会の代表者またはメンバーとして、労働者は、業務に関連した安全衛生上の問題の把握と改善に参加する権利と責任を有する。(CLC:135)
危険な業務を拒否する権利
就業中の労働者は、以下の事柄を確信し得る合理的な根拠がある場合、危険な業務を拒否する権利を有する。
  • 機械または物品の使用または運転が、当該労働者または同僚労働者に危険を及ぼすとき。

  • 労働者に危険を及ぼす条件が職場に存在するとき。

ただし、労働者が危険業務を拒否する権利を行使する場合、労働法によって保護されるためには適切な手続きに従わなければならない。拒否する権利については、以下で詳細に説明する。(CLC:128)