このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > EU 欧州安全衛生機構ニュースレター

Focal Point ニュース

■Focal Point ネットワークへの案内

欧州安全衛生機構は、各EU国にある国内Focal Pointを結ぶ安全衛生情報ネットワークを設定した(規則2062/94の第4.1項)。Focal Pointは欧州安全衛生機構と情報提供者の国内ネットワークを相互に協力させる役割をになっている。 Focal Pointに加えて、欧州委員会とEuropean Social Partners (訳注:経営、組合等)からのオブザーバーは欧州安全衛生機構が組織したFocal Pointミーティングに参加する。この部分に含まれるすべての項目はFocal Pointニュース項目から抜粋されたものである。


■議長国イギリスと安全衛生

イギリスは、議長としての6ヶ月間 (1998年1月 ー 6月) に安全衛生事項のための大がかりな計画を立てた。この期間中、イギリス政府は幾つかの重要な安全衛生指令を発展させるつもりである。これは化学物質指令、生命破壊性(biocidal)製品に関する指令、遺伝子組替微生物 (Geneticaly Modified Micro-organisms) 指令に関する業務を継続し終了させることである。また、危険物質の分類、包装、表示に 関する指令の見直しも行う。

この他にも、もし新しい提案が発表された場合には議長国はそうした提案についての討論を始めるつもりである。こうした提案には、 臨時作業設備 (仮説足場)、発ガン性物質に関する指令の二次修正、アゾ染料の販売や使用に関する修正、石綿の販売や使用に関する 修正などがある。

議長国はまた、その任期中に行う安全衛生問題に関する各種イベントやミーティングの完全な日程について計画している。 それについては以下に示す通りである。主なイベントとしては、3月12日に開催される労働衛生についての国際会議がある。 この会議では、労働衛生問題の実用的な解決策及び、欧州委員会との協力における解決に重点が置かれる。また、5月6−8日に エジンバラで開かれる第三回ヨーロッパフィルム・マルチメディアフェスティバルがある。

議長国イギリスが開催する安全衛生に関するイベント(1998年1月1日−6月30日)
  • 3月 2− 3日:北アイルランド安全衛生機構とアイルランド共和国の安全衛生当局による共同会議
  • 3月10−12日: 職場の安全衛生についての展示会
  • 3月12日:労働衛生についての国際会議
  • 3月13−14日: 教育・社会問題に関する国際協議会
  • 3月31− 4月2日: 労働衛生‘98
  • 4月 6日: 社会問題協議会
  • 4月20−21日: Surfing for Safety
  • 4月21−24日:EURATOM条約のもとで設定された安全基準の基本的指導実施に関するミーティング
  • 4月27−28日: ユーロ安全機能会議
  • 4月29−30日:EU内の製造業者と供給者のための、機械についての指導に関するSafety by design 会議
  • 5月 6−8日: 第三回ヨーロッパフィルム・マルチメディアフェスティバル
  • 5月11−12日: 労働監督者のためのトレーニングに関する会議
  • 5月12−14日: RoSPA会議・展示会
  • 5月13−15日: 上役労働監視者委員会ミーティング
  • 6月 4日: 教育・社会問題に関する共同協議会
  • 6月18−19日: 自動車産業の安全衛生に関する会議
  • 6月24−26日: <安全衛生に関する検索会議
詳しくは:
HSE Infoline Tel: +44(0) 541 545500
http://www.open.gov.uk./hse/hsehome.htm


■ルクセンブルクFocal Point

労働監督部(ITM)は現在、欧州安全衛生機構インターネットネットワーク上にホームページを開設している。また、EU-WHP-Net とダブリン財団(Dublin Foundation) のEiro-Net との間のリンクも設立した。 ヨーロッパ週間(1997年10月20−24日)は、6つのテレビ番組−RTLについてや中小企業での安全衛生についての放送番組、10分間の特集とともに行われた2分間のプレゼンテーション−で取りあげられた。 労働監督部 (ITM)はルクセンブルク・ユーロ情報センター、商工会議所、ギルド会議所と協力して、以下の6部門において「優れた実践のモデル」であるSMEを選んだ:機械学ワークショップ、建物の窓と正面の製作、エレベーター設備、木材ホール工事、ガレージ、建具工のためのワークショップ。
詳しくは:
http://www.itm.etat.lu


■ANPATからPREVENTへ

Miet Smet大臣との間で同意した議定書に基づき、ANPATの地位と目的が拡大され、1997年12月1日現在、それはPREVENTという新しい 機関になった。ANPATは主として安全と災害を取り扱ったのに対し、PREVENTは人間工学、心理学、職業組織、毒物学、職場で快適に 過ごすためのその他の面について取り扱う。こうした拡大に伴いその運営委員会が拡張された。

PREVENTの主な活動は、情報普及、動向の監視、よりよいトレイニングプログラムと教材を作ることである。この新しい機関は今後、ビジネスの専門家、リサーチと教育の指導者、その他の関連した機関との密接な協力のもとで活動していく。PREVENTに関する議定書はまた、正式に欧州安全衛生機構のベルギーホームページを開設することにも触れている。
詳しくは:
rue Gachard 88 Bte 4, B-1050 Brussels
Tel: (+32) 2643 4444; Fax: (+32) 2643 4440
E-mail PREVENT @ PREVENT BE


■リールでのヨーロッパ週間

フランス雇用省(Ministry of Employment) は、1997年10月9日にリールで労働・衛生に関する国際フォーラムを開催した。そこでは、フランスとヨーロッパから出席したおよそ20機関が情報を公表し、彼らの活動についての発表を行った。フォーラムには550名の安全衛生専門家と約14,000名が参加した。会議では主に、危険防止とそうした政策の経済面について話し合われた。
詳しくは:
Ms.F.Murillo, Minister de la Solidarite


■デンマークでのヨーロッパ週間

デンマークのJytte Andersen 労働大臣が開催した「ヨーロッパ職場環境ウィーク」(1997年10月20−24日)の会議 (於 Aarhus )には各種の労働関係機関が参加した。職場の安全衛生向上のための最良な方法は、個々の企業が職場環境で組織的に仕事をすることである、とAndersen労働大臣は考える。そのための一つの手段は、職場のアセスメントである。これはデンマーク政府が唱えるところの「2005年迄にクリーンな職場環境を実現する」という活動プログラムの最も基礎をなすものである。 活動計画の中心は、職場のアセスメントであり、多くの会議、ワークショップ、その他の活動はこのテーマに集中した。デンマーク職場環境サービスは、職場環境の査定のフォールダーと、その概念を明らかにして企業がプログラムを作るのに役立つケーススターディを載せた冊子を発行した。これらの資料(デンマーク語)を入手したい時は、(+45) 39152526 まで電話すること。
詳しくは:
Jette Hansen, Directorate of the Danish Working Environment Service
Tel: (+45) 39152319 E-mail: JEH@dir.a.dk


■ギリシャでのヨーロッパ週間

1997年ヨーロッパ週間の期間中、労働・社会安全省 (Ministry of Labour and Social Security)は主なソーシャルパートナーと協力して、大都市外のSMEにおける労働衛生関係への意識を高めるためにEC資金を使った。リスクアセスメントについての会議は、Alexandroupolis, Volos, Ioannina, Patras, Heraklionの五ヶ所で開催された。 これらの会議には、地域当局、事業者、安全技術者、医師、その他のソーシャルパートナーらが出席した。各会議では測定設備の展示がされ、リスクアセスメントや労働安全衛生についての資料が配布された。ヨーロッパ週間の期間中は、EC資金に頼らずに行われたその他幾つかのイベントもギリシャ国内で開催された。
詳しくは:
Greek Focal Point


■デンマークのFocal Point

デンマーク国内のFocal Point>は、職場の安全衛生問題の国内当局であるDanish Working Environmental Serviceである。それは、欧州安全衛生機構と連絡を取り合うための特別委員会を組織しており、そこにはソーシャルパートナーも参加している。 デンマークネットワークは、Danish Working Environmental Service、労働衛生分野において活動しているリサーチ施設やその他の機関によって構成されている。それは、欧州安全衛生機構と国内のユーザーへの二ヶ所へのコミュニケーション機能を有する。 Focal Pointにはまた、企業とその他の機関の代表者からなるユーザー委員会 (User Panel)もある。委員会はその情報を利用しているデンマーク内のユーザーの意見を欧州安全衛生機構にフィードバックしたり、彼らが何を必要としているのかを入力する機能を有する。
詳しくは:
Institution of Chemical Engineers
Tel: (+44) 1 788 57214 Fax: (+44) 1 788 560833
E-mail: msmith@icheme.org.u