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研究とテクノロジー

■ドイツの自動車修理工場の空気汚染

ドイツの13の自動車修理工場で危険物質への暴露について研究された。溶剤へのの暴露は暴露許容限度のわずか5%であったが、溶接ヒュームと粉じんについてはしばしば許容限度値をはるかに超えた。一酸化炭素への暴露も、主に寒い日に室内でエンジンをかけるため、許容減を越えた。この研究結果が意味することは、一酸化炭素は、暴露や換気システムをモニタするのに役立つかもしれない、ということである。研究についての全報告は、Federal Institute for Occupational Safety and Healthによって “the Hazardous Substance Series, Vol. 5 の “Occupational Exposure to Hazardous Substances in Car Repair Shops (ドイツ語) ” - Dortmund/Berlin 1997, ISBN3-89429-870-7 の中で発表されている。
詳しくは:
Dr.Ralph Hebisch
Federal Institute for Occupational Safety and Health, Friedrich-Henkel - Weg 1-25, D-44149 Soermuns, Germany


■粉じんの爆発防止

爆発性の粉じんは小麦粉、砂糖、木、動物の餌、化学品、薬品、そして金属からでさえも発生する。現在、爆発性の粉じんを取り扱う工場が安全性を考えたり、使用したり、評価したりする手助けをするための相談にのるコンピューターシステムがある。 このシステムを開発したHSE(英国安全衛生庁)は、これを「厳密な品質保証標準に対して作られた最初の安全エキスパートシステム」と見なしている。このシステムは、計算をしたり大量の研究成果や幾つかの情報源からのガイダンスをもとにして専門的アドバイスを与える。 Dust-expert TMは、PCにWindows 3.1 かWindows 95 が走るように設定されており、GBP £2,600で購入できる。
詳しくは:
Institution of Chemical Enginers.
Tel: (+44) 1 788 560833 E-mail:msmith@icheme.org.uk


■全身振動についてのドイツの研究

現在、全身振動(WBV)の標準は主として主観的な評価に基づいており、振動を健康の危険と関連づけるための良い方法はない。骨や脊柱に関する静的、動的な公開データと36人の被験者からの実験データを単純な生体力学的(biomechanical)モデルに入れたものが理論的なアプローチの基礎となる。結果は、エネルギー等量の計算によると健康の危険を明らかに過小評価しているということを示している。
詳しくは:
Helmut Seidel, M.D,
E-mail:arbeitsmedizin@basam.b.shuttle.de