かねてから注目されていた化学物質規制(REACH)の条文が欧州連合官報に掲載され、2007年6月から施行されることとなった。REACHとはRegistration(登録)Evaluation(評価)Authorization(認可・制限)of Chemicals(化学物質)の略である。化学物質によるリスク評価が産業界に移行され、既存化学物質についても新規化学物質と同様な登録と評価を義務付けて、リスクがあるとされたものは、認可あるいは制限の対象となる。生産、販売量が年間1000トンを超えるものは3年以内、1トン以上は11年以内が期限となっている。フィンランドのヘルシンキに欧州化学物質庁が設置され、2008年から業務を開始する。
REACHの公式サイトは、欧州委員会企業・産業総局に設けられており、規制内容、理事会指令、ガイダンス、質問コーナー、化学物質情報データベースへのリンク、インパクトアセスメント資料など多くの情報が掲載されている。