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国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > フィンランド 労働安全衛生行政と労使関係
9.欧州連合とフィンランド

1994年1月1日をもってフィンランドは欧州経済領域(European Economic Area-EEA)に加盟し、1995年7月1日に欧州連合(European Union -EU)に加盟した。フィンランドは枠組み指令(391/89/EEC)および労働生活に関する13の特別指令を含むEU指令を施行している。現在EU規則と国内法の調整が図られている。

欧州枠組み指令の要求から判断すると、EUの考える将来的に最も重要とされる点は、企業が利用可能なリスクアセスメントの結果を有していなければならないということになろう。第二の問題は、これらの有用な結果の他の目的への利用方法であり、第三は、どのようなOSHに関係する専門技術を企業が有しているべきであるか、どのような専門技術を外部から取り入れるようにすべきかという問題である。

職場で用いられる異なる製品への安全要求は、全てのEU諸国で似通っているため、製造者および輸入業者により安全規則が確実に守られていることが重要となる。製品販売に対する監督責任は、多様な行政機関に分かれる。いわゆるOSH局による市場管理は以下の作業を指す。

  • 生産書類(product documents)の調査
  • 現地検査
  • まとを絞った検査プロジェクト
  • ユーザー、検査官などからの苦情の処理
  • 地方の担当公務員と共同のフォローアップ
  • 小売店にある製品の監督

OSHA市場管理措置は、機械、装置、個人用保護具、化学物質をその範囲とする。