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韓国産業安全衛生公団 主要事業

安全性の認証(Sマーク)

資料出所:KOSHA発行「Annual Report 1998」
及び「SAFETY CERTIFICATION」

(訳 国際安全衛生センター)


目的

安全性認証は韓国産業保健法第34条の2にもとづいたものであり、その目的は、産業分野で使用される製品の安全性と信頼性ならびに製造業者の品質管理能力に関する総合的審査を通じて、客観的に安全と認められる製品に安全性認証マーク(Sマーク)を与えることにより、安全性と品質を向上させることにある。

基本的原則

設計から製造にいたる製品の安全性に関して徹底的検討を行なうことにより、高品質の製品に認証を与える。

適用範囲

* 危険な機械・設備 産業安全保健生法第27条第1項に関連するもので、プレス機械、シャー、クレーン、リフト、圧力容器、ボイラー、エレベータなど17品目。

* 高リスクの機械・設備 注入式成型機、コンベヤーなど。

* 安全装置 光電子式安全装置、両手制御式安全装置、ゲートガード式安全装置

* 個人用保護具 安全帯(ハーネスタイプ)、安全靴、安全メガネ(ゴーグル)、安全手袋、保護面など12種類。




註) 1. ある限られた製品には適用されない
2.変更修正のあった場合
3.非承諾の場合

1998年の達成事項

1998年は71件の事例がSマークを取得した。


プロジェクトの効果

産業分野で使用される設備に対する安全概念が設計段階や製造段階に反映されたことから、認証(Sマーク)制度が産業災害の根本的防止に貢献した。また、Sマークを取得した製造業者の品質が国際的に認証されたことから、1998年にはその輸出が増加し、1,300万米ドルに達する結果となった。欧州、米国、東南アジアの数多くの国からこれまで以上の問い合わせが寄せられている。つまり、安全性の認証は企業の収益性と労働者の安全性を直接高めることになる。


備考

先進国の電磁場適合性(EMC)規則の動向に対応するとともに、EMC試験を通じて機械や電気機器の信頼性を向上させるために、1999年末までにEMC研究所を開設し、2000年からEMC認証活動を実施する予定である。