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労働災害と業務上疾病に関する統計

資料出所:KOSHA発行「Annual Report 1998」
(訳 国際安全衛生センター)


1. 1998年の労働災害

(1) 産業別の労働災害

製造業における災害が全労働災害件数の43.6%を占め、建設業が25.6%、運送・倉庫・電気通信業が9.6%となっている。


(2) 事業規模別の労働災害

労働者10人未満の職場における災害が20.4%を占め、労働者10〜29人の職場が26.0%を占めており、労働者50人未満の小企業で合計57.8%となっている。


(3)事故の型別に見た労働災害

装置に挟まれたり締めつけられたりすることにより発生した災害が26.1%(13,429人)を占め、転倒が14.4%(7,418人)、転落が13.7%(7,057人)となっている。


(4)業務上疾病

・ 全業務上疾病のうち、じん肺が23.7%、騒音による難聴が18.0%、有機溶剤による疾患が6.9%。

・ 作業関連疾患患者のうち33.9%が脳疾患・心臓血管疾患に罹患し、5.5%が肉体的な過重労働による疾患、4.0%が腰痛に罹っている。




2. 1998年の死亡者数

(1)産業別の死亡者数

死亡者数は建設業で29.4%、製造業で24.5%、鉱業で15.1%、運送・倉庫・電気通信業で12.2%となっている。


(2)事業規模別の死亡者数

死亡者数は労働者300人以上の職場で21.3%、労働者100〜300人の場合が19.9%であり、労働者50人以上の企業総計で54.2%となっている。


(3)事故の型別に見た死亡者数

総死亡者数2,212人のうち、業務上疾病によるものが24.9%(550人)、転落が17.9%(395人)、交通事故が12.9%(286人)、その他の理由が19.6%(434人)となっている。


(4)業務上疾病の死亡者数

・ 職業性疾病による死亡事例のうち、原因別では、じん肺症が52.7%(290人)、二硫化炭素による疾患が1.5%(8人)、有機溶剤などの化学物質による疾患が0.7%(4人)、その他の職業性疾病が2.0%(11人)となっている。

・ 作業関連疾患による死亡事例のうち、脳疾患・心臓血管疾患に起因するものが42.9%(236人)、肉体的な過重労働による疾患に起因するものが0.2%(1人)となっている。




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