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労働災害と業務上疾病に関する統計

資料出所:KOSHA発行「Annual Report 2001」
(訳 国際安全衛生センター)


1. 災害

労働災害および業務上疾病の発生は、労働人口の増加と産業の発展に密接に関連している。労働災害の件数は、経済成長の初期段階にあった1960年代には極度に少なかった。1970年代以降、全般的な経済成長が始まったが、労働災害および業務上疾病が重大な社会問題として登場した。1980年代の産業革新および技術革新が労働環境に対する急速な変化をもたらし、労働災害と業務上疾病の増加につながった。

事業場における安全意識の変化と、政府による着実な労働災害防止活動によって、災害数は次第に減少し始めた。ただし、韓国経済がIMF危機による急激な変化を経験した1998年および1999年に、災害数は急激な減少の後、若干増加した。2000年7月に、労働災害補償の対象となる事業場の範囲が労働者1人以上の事業場にまで広げられると、負傷者数はさらに増加へと転じた。





2. 死亡者数

1980年代の新技術と施設の導入によって、労働条件と環境の急速な変化がもたらされた。それに従い、労働災害および業務上疾病のパターンが多様化し、その程度も強まった。労働者1万人当たりの死亡者数は安定しているが、死亡者総数は、業務上疾病とその結果としての死亡の増加によって、1998年以降、継続的に増加している。




3. 業務上疾病

じん肺の患者数は、鉱業の低迷によって、若干減少している。ただし、製造業界による新しい化学物質のより幅広い利用と労働災害補償の対象となる事業場の拡大によって、新種の職業性疾病や脳血管疾患および心臓血管疾患のような作業関連疾病は増加している。


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