韓国産業安全公団(KOSHA)年報(Annual Report)の2006年版が刊行された。
それによると、同公団の2006年における活動実績は以下のとおりである。
中小企業における環境改善に対する資金援助(融資を含む)(2006年)
環境改善3,486 箇所34,038×100×百万ウオン=4225億円
筋骨格系障害防対策30 箇所1,010×100×百万ウオン=1200億円
騒音対策51 箇所202×100×百万ウオン=240億円
合計3721 箇所4971×100×百万ウオン=5600億円
また、職業安全衛生に関する262件の技術支援技術基準(KOSHA code)を提供している。
建設業における1999年7月に発足したKOSHA安全衛生マネジメントシステム18001の認証を得た事業所の数は累計337となった。
安全文化(Safety Culture)の普及のため、1995年以降、国としての推進活動を展開している。その一環として、技術情報の出版と配布があり、2006年においては、6万人の事業主に対して、メールマガジンによる情報提供を行った。外国人労働者を対象として、英語、中国語ベンガル語の10の言語に災害防止のための指針を翻訳した。KOSHAによる直接の支援を受けていない従業員25名以下の事業場25万箇所に対し、季刊の資料「労働安全衛生」を無償で配布した。
モジュラータイプの作業指針の作成を続行してきたが、合計1500件に達した教育用のビデオと動画を毎年20件作成して配布している。
労働災害補償法の対象となる傷病について発生状況の分析およびその30%についての、発生原因調査を実施している。また定期健康診断結果を収集し、疾病原因の分布などの分析を行っている。