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労働衛生に関する昨今の最重要問題(モンゴル)

資料出所:Mongolian "Labor Protection" Movement 1991 - 2001
(仮訳 国際安全衛生センター)



 現在、モンゴルは工業化、民営化への移行段階にあり、健康障害を最小限に抑えるために労働安全衛生の整備が必要不可欠である。これまで、労働による障害の防止よりも職場の検査や職業病の診断により重点が置かれてきた。労働衛生基準が職場で実行されるよう、監査システムを強化する必要がある。又、労働衛生のための設備も不足している。

 2000年迄に、5,457件の職業病の届け出があった。1990年には、2,685件の疾病が登録され、最後の8年間に2,772件も増加した。それは、職場における不適切な労働条件が主な原因であった。民営化の間、労働者保護対策を怠っている多くの小規模民間工場が作られ、一方、企業や工場は、古い設備を新しいものにし、新技術を導入するための財政不足に直面していた。資金不足により、企業、工場は労働者の労働条件を改善するための特別な対策を提供することができないでいる。

 多くの労働者が有害化学物質を原因とする疾病に冒され、その数は増加している。有害化学物質の輸入・使用・保管・廃棄に関する国の規則と共に、中毒の場合の報告・届け出・調査に関する立法措置も必要とされている。