このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > フィリピン「労働安全衛生基準」に関する手引書
「労働安全衛生基準」に関する手引書(改正)

(資料出所:Department of Labor and Employment発行
「PRIMER on the Occupational Safety and Health Standards」)

(仮訳 国際安全衛生センター)


規則1030
労働安全衛生に関係する職員の研修

OSHS基準の規定を実行する際に、安全衛生担当者が経営陣による本規則の施行を支援できるよう、本規則は局に対し、直接または認可された組織を通して労働安全衛生に関する研修課程を行うことを命じています。

(局とは、労働雇用省就業条件局を指す)

労働安全に関する研修は、最短でも40時間の研修課程が基本となります。


認可された組織による研修の特徴は?

  1. 局の指示した課程
  2. 充分な研修施設
  3. 充分な研修を受け、局または認可された組織により認証された研修スタッフ

OSHに関する研修の実施が要求される者は?

安全担当員(safety man)の任命研修および人員定数要件は以下の通り:

  1. 雇用場所における安全担当員の任命には、局により指示された研修課程を終了することが必要条件となります。
  2. 以下は、労働者の人数ならびに職場の種類に応じ、常勤または非常勤の研修を受けるべき監督者または技術担当者、ならびに任命されるべき安全担当員の人数を示しています。:
  1. 危険有害な職場:
労働者数    
200人以下 -1名- 非常勤の安全担当員
200人を超え1,000人未満 -1名- 常勤の安全担当員
1,000人当たり -1名- 常勤の安全担当員
  1. 危険有害でない職場:
1,000人未満 -1名- 非常勤の安全担当員
1,000人当たり -1名- 常勤の安全担当員

安全担当員の義務とは?

  1. 事業者、監督者および労働者に対する安全指導に関する助言。
  2. 安全委員会(Safety Committee)の委員としての災害調査。
  3. 労動者および事業者のための安全研修プログラムをまとめること。
  4. 工場の安全点検の実施。
  5. 災害記録システムの保持、または保持の支援。
  6. 安全委員会の書記を務めること。
  7. 安全衛生立入検査の実行における政府立入検査官の補佐。
    非常勤の安全担当員は、安全担当員としての義務の遂行のために少なくとも週4時間を割り当てる。

労働安全衛生慣行における禁止

この規則の要求が満たされない限り、いかなる者または組織も労働安全衛生業務を実施したり、そのために雇用されません。