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国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > フィリピン 労働安全衛生の現状

7. 結論

民間および政府機関の両者による各種のプロジェクトおよびプログラムにかかわらず、まだ多くの課題があり、乗り越えるべき障害も多い。ラグエスマ労働雇用相は次の3項目の緊急課題を挙げている。

1. 労働関連の傷害や疾病を段階的に減らし、最終的には解消するための協力体制を作る。政府はこの目的を達成するため、官民双方の協力を必要としている。作業場について最もよく知っているのは事業者と労働者自身である。

2. 世界中の作業場で技術や工程は絶えず変化しており、それに対して常に即応していく必要がある。労働雇用相は衛生の監視、安全監査、労働環境の測定に専門技術と能力を集中し、作業場の周辺ではあるが、至近の環境の全体的な管理に努めている。

3. 中小企業や鉱業、建設業などではまだ安全衛生が十分に根づいていない面があり、また女性や未成年労働者、移民労働者などは特に危険にさらされる危険が高い。