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シンガポールの職業性疾病に関する調査(1999年)
騒音性難聴

資料出所:Ministry of Manpower発行「Annual Report 1999 Department of Industrial Health」
(訳 国際安全衛生センター)

騒音性難聴

1999年に労働衛生局は騒音性難聴(NID)の新規患者を総計で659人確認し、これで発生率は労働者10,000人当り3.5人(1998年は3.6人)となった。これらの患者のうち、13人でNIDが進行した状態にあり、労働者災害補償法の下で補償対象となる。

過剰な騒音にさらされた労働者は、工場(健康診断)規則に規定された聴力測定検査を含む法定健康診断を受けることが義務づけられている。これらの患者の大多数は、こうした健康診断で発見された。

表は患者の内訳を産業別に示したものである。

表 騒音性難聴の産業別分布(1999年に確認された患者数)
SSIC
コード
産業 騒音性難聴
(初期症状)
騒音性難聴
(進行した状態)
10,000人当りの
発生率*
33 輸送機器の製造 201 3 60.26
29 機械・機器の製造 100 5 25.86
28 組立金属製品(機械・機器を除く)の製造 87 0 47.38
63 輸送業務、旅行代理店業務の支援、補助 65 0 8.31
31 エレクトロニクス製品・部品の製造 27 1 2.11
24 化学物質・化学製品の製造 22 0 9.30
15 食品・飲料の製造 18 1 10.28
34 家具の製造 16 1 8.63
25 ゴム・プラスチック製品の製造 14 0 9.63
21 紙・紙製品の製造 13 1 24.87
27 金属材料の製造 11 0 28.11
22 記録媒体の出版・印刷・複製 9 0 3.59
30 電気機械・器具の製造 9 0 8.41
26 非金属鉱物製品(石油製品と石炭を除く)の製造 8 0 13.18
40 電力・ガス供給 8 0 17.27
45 建設 8 1 0.68
20 木材・木材製品・コルク(家具を除く)の製造 6 0 21.47
32 医療・精密・光学機器、時計の製造 6 0 5.36
17 織物の製造 4 0 8.71
74 その他の事業活動 4 0 0.34
23 コークス・精製石油製品・核燃料の製造 2 0 2.50
50 卸売業・仲介業 2 0 0.17
93 その他のサービス事業 2 0 0.49
35 リサイクリング 1 0 13.90
41 土木の事業 1 0 7.59
75 公務・防衛 1 0 0.08
90 下水・廃棄物処理や衛生などの事業 1 0 1.45


* 分母は1999年6月現在の労働力調査統計に基づく。