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シンガポールの職業性疾病に関する調査(2000年)
職業性皮膚炎

資料出所:シンガポール人材開発省労働衛生局発行
「Occupational Health Department Annual Report 2000」
(訳 国際安全衛生センター)


職業性皮膚炎

2000年、93人の労働者が職業性皮膚炎を患っていた(労働者1万人につき0.44件)。前年度は116人(労働者1万人につき0.59件)であった。

事例の大部分(70%)は、セメント、油類、樹脂、溶剤、ゴム、酸類、アルカリが原因であった。残る30%は、摩擦、濡れる作業、冷却剤、洗剤、食品などが原因であった。6人が化学熱傷をおい、そのうちの1人は後に合併症で死亡した。

建設業で事例数が最も多く、全事例の29%を占めた。表3を参照されたい。

表3 2000年の職業性皮膚炎患者の産業別分布
SSICコード 産業 事業場の数 患者数 10,000人当りの
発生率*
45 建設 26 27 2.07
31 電気製品・部品の製造 11 13 0.98
29 機械・機器の製造 8 8 1.97
24 化学物質・化学製品の製造 5 6 2.55
28 組立金属製品の製造 6 6 3.27
74 その他の事業活動 7 7 0.61
85 保健・社会事業 4 4 0.75
26 非金属鉱物(石油・石炭)製品 4 4 6.59
30 電気機械・器具の製造 3 7 6.54
33 輸送機器の製造 1 1 0.30
55 ホテル・レストラン 1 1 0.08
50 卸売業・仲介業 1 1 0.09
93 その他のサービス事業 1 1 0.25
75 公務・防衛 1 1 0.08
63 輸送業務、旅行代理店業務の支援、補助 1 1 0.13
21 紙・紙製品の製造 1 1 1.78
15 食品・飲料の製造 1 1 0.54
92 レクリエーション・文化・スポーツ活動 1 1 0.34
22 記録媒体の出版・印刷・複製 1 1 0.40
25 ゴム・プラスチック製品の製造 1 1 0.69
    総  計 85 93 0.44


* 分母は1999年6月現在の労働力調査統計に基づく。