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シンガポールの職業性疾病に関する調査(2000年)
上肢の反復的負荷障害(RSD)

資料出所:シンガポール人材開発省労働衛生局発行
「Occupational Health Department Annual Report 2000」
(訳 国際安全衛生センター)


上肢の反復的負荷障害(RSD)

3人の労働者に上肢の反復的負荷障害があることが確認された。

1日に500回以上かかってくる電話に応対する電話受付係が、この仕事に就いて7年後に左肘が痛くなった(テニス肘である)。会社が受話器をハンズフリー・ヘッドセットに替え、電話システムに音声メール機能を組み込んだ後、彼女は回復した。

ドア、窓、手すりのメタルフレーム製造中に、持ち上げる、引く、押すの反復的作業に就いていた一般作業員の左肩に回旋筋蓋腱炎が起こった。その後彼は職場を離れた。

造船工場の大工の両手に手根管症候群が発症した。彼は木製パネルの切断と研磨に手で支える電動工具を使用してきた。彼は左手に麻痺と機能低下が起こり、外科治療に回された。工場は、手で支える電動工具を軽いものにしたり、振動による障害を減らすためにハンドルに振動防止台を取りつけるなどの措置を講じた。