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労働損失を伴う傷病:その特徴と休業件数(2000年)

資料出所:米国労働統計局ホームページ
http://www.bls.gov/news.release/osh2.nr0.htm

(訳 国際安全衛生センター)



米国労働統計局によれば、2000年に民間産業において1日以上の休業を必要とした傷病は、170万件であった。1999年とほぼ同数である。これら労働損失を伴う傷病件数は、このシリーズがスタートした1992年から確実に減少を続けている。Table Aに2000年の事例の約1/3にあたる10の職種について、過去7年間の休業を必要とする傷病の件数を示してある。1993年以降、トラック運転手が傷病による休業が最も多い。

Table A 幾つかの選んだ職種における1994年から2000年迄の休業をした業務上傷病数(x1000)

1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000
総計 2,236.6 2,040.9 1,880.5 1,833.4 1,730.5 1,702.5 1,664.0
トラック運転手 163.8 151.3 152.8 145.5 131.8 141.1 136.1
雑務工(非建設) 147.3 115.5 108.5 106.9 97.2 89.1 87.0
看護補助(病院雑役夫) 101.8 100.6 93.6 91.3 84.1 75.7 74.2
建設作業補助 55.7 43.5 43.7 45.8 44.1 46.5 45.4
用務員、掃除夫 60.6 52.6 46.9 45.8 44.2 43.4 40.7
組み立て工 53.0 55.5 44.0 44.3 43.3 40.0 38.9
大工 37.4 35.0 33.5 37.1 33.0 35.0 38.3
コック 36.3 35.4 30.7 31.5 28.5 28.0 27.8
キャッシャー 35.6 30.2 30.9 25.9 26.1 22.8 26.9
資格のある看護師 29.6 27.8 28.9 27.3 25.0 25.7 24.5

 これは、BLS安全衛生シリーズからの3回の発表の内、第3回目である。最初の発表は2001年8月で、死亡労働災害全国調査からの業務上の死亡についてであり、2001年12月には、産業別非死亡労働死傷災害についてその件数と頻度(率)が発表されている。今回の発表は、休業件数と人口統計学的指標である。
 休業は、労働損失を伴う2つのケースのうちの1つである。もう一つのタイプは、休業はしないが仕事の活動が制限されるものである。
 過去6年間と同様に、2000年に休業となった傷病10の内4以上が捻挫又は筋違えであり、大抵は背部である。捻挫又は筋違えの数は総数の減少とほぼ同じく、1994年から2000年迄に24%以上減少した。1999年から2000年迄、骨折と腰痛による休業は増加している。腰痛は1994年から1998年にかけて32%減少した後、増加したものである。

 Table B  幾つかの選んだ傷病の型別における1994年から2000年迄の休業をした業務上傷病数(x1000)

1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000
総計 2,236.6 2,040.9 1,880.5 1,833.4 1,730.5 1,702.5 1,664.0
捻挫、筋違え 963.5 876.8 819.7 799.0 760.0 739.7 728.2
打撲傷 212.0 192.1 174.9 165.8 153.1 156.0 151.7
切り傷、裂傷 164.6 153.2 133.2 133.6 137.6 132.4 121.3
骨折 138.5 124.6 120.5 119.5 115.4 113.7 116.7
腰痛 62.2 59.0 52.0 48.7 42.4 43.2 46.1
手根管症候群 38.3 31.5 29.9 29.2 26.3 27.9 27.7
熱傷 37.3 36.1 29.0 30.0 28.4 27.1 24.3
腱炎 25.2 22.1 17.4 18.0 16.9 16.6 14.4
切断 12.2 11.3 10.2 10.9 10.2 10.0 9.7
化学的熱傷 16.5 13.9 11.6 12.2 11.7 11.6 9.4

出典:米国労働統計局