このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > アメリカ 全家庭が備えておくべき22の必需品

全家庭が備えておくべき22の必需品

資料出所:National Safety Council(NSC)発行
「Family Ssafety & Health」2002年春季号
抄録:国際安全衛生センター



全米安全評議会(NSC)名誉会長 ジェラルド・スキャネル氏の、日本の「全国産業安全衛生大会」国際分科会 の記念講演の記事及びNSC会長アラン・C・マクミラン氏の「2002年の展望:労働者と家族の安全を守るのは、我々の責任だ」の記事は既にホームページにて紹介しているが、それらの記事に見られるように、NSCは労働者及びその家族の安全を守り、延いては生産性の向上にも寄与するために、業務外(家庭や地域社での安全衛生の指導にも力を入れている。
 この記事はNSCの政策の一貫として出されている上記資料から、国際安全衛生センターにて抄録し紹介するものである。
 著者 カーラ・メローラ・ローラ・コイン氏は、NSCの調査によると、2000年の住宅にかんする死亡者が29,500人にのぼることから、住宅の安全のために「全家庭が備えておくべき22の必需品」をリストアップして説明を加えている。

  1. 煙感知機
  2. 一酸化炭素感知機
  3. ラドン感知機キット
    「毎年肺ガンで死亡する人の内、最高3万人はラドンが原因になっている可能性がある」と書いてあるが、これはアメリカの特殊事情かと思う。
  4. 夜間照明
    特に階段。
  5. センサー照明
    屋外用で、侵入者を遠ざけることが出来る。
  6. 頑丈な踏み台
    一寸手が届きにくい所から物を取るとき、無理して背伸びしてバランスを失ったり、ロッキングチェアを使って転倒したりする事故を防ぐ。
  7. ゴム吸着式バスマット/滑り止め付きマット
    風呂場やバスタブの中で、滑って転ぶのを防ぐ。
  8. 握り棒
    バスタブに出入りするときの握り棒。
  9. 手摺り
    階段には、手摺りをつける。
  10. デッドボルト式の鍵
    ピッキングに耐える鍵を住宅の入り口につける。
    アメリカらしく、「銃を保持している人は、常に鍵をかけて保管する。弾薬と銃は、別に鍵をかけて保管する。」と言っている。
  11. 漏電遮断器
  12. 消火器
    ABCタイプの消火器を推奨
  13. 救急箱
  14. 懐中電灯
    新しい電池をいつもそばに用意。
  15. 窓、安全ガラス.
    窓からの子供の転落事故が多いので、窓を使用しないときは鍵をかける。
    窓のそばの子供が登れる所には、家具やベッドを置かない。
    安全ガラスは、ガラスが割れても飛散するのを防ぎ、 安全な粒状にする。
  16. 家族避難計画の文書化と避難訓練の実施
  17. 家族用避難キット
  18. NOAAオールハザード警告ラジオ
    アメリカには、「周波数を海洋気象局(NOAA)にあわせると、ハリケーン、地震等の情報が入手できる」とのこと。
  19. 緊急電話番号の掲示
  20. ガス又は電気を使う器具には、適格な試験機関による認定証が付いたものを使う。
  21. 個人用保護具
    日曜大工の必需品として、保護目がね、作業用手袋、顔面保護用マスク、保護帽
  22. タグをつける
    ガス、水道、石油のバルブの閉め方、主電源の切り方に熟知し、 各バルブにはタグを付ける。
 以上当たり前の事が多いですが、 アメリカらしい特徴もあり、 又NSCがこのような家庭内安全にも力を入れていることを紹介しました。