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OSHAの2003〜2008年戦略的労働災害防止計画目標

(資料出所:OSHAホームページ 「OSHA Trade News Release」(May 12, 2003)

原文はこちらでご覧になれます

(仮訳:国際安全衛生センター)


OSHAの2003〜2008年戦略的労働災害防止計画目標:
今までの成功に基づき、死亡災害の15%減少、並びに傷害および疾病の20%減少を2008年までに達成する新しい目標を策定する。

ワシントン -- ジョン・ヘンショーOSHA長官は2003年5月12日(月)、テキサス州ダラスでの米国産業衛生会議及び展示会(American Industrial Hygiene Conference and Expo:AIHce)におけるスピーチで、OSHAの新しい戦略的労働災害防止計画目標を明らかにした。

「我々は、今日この国で働く男女の労働生活を変えることができる。毎日、我々はこの国の労働者のため、より安全な職場を創るため努力している。今回の新しい計画は我々の目標に到達する明白な道筋を与えるであろう。」とヘンショーは述べた。

新しい計画の下で、OSHAの3つの達成目標は以下のとおりである。
  • 直接的介入を通して職業上のハザードを減少させる
  • 法遵守への支援、協力プログラム及び強いリーダーシップを通して安全衛生文化を推進する
  • 能力とインフラストラクチャーを強化することによりOSHAの有効性と効率性を最大限にする
OSHAの目標は2008年までに、労働災害のうち、死亡災害で15%削減し、傷害および疾病で20%削減するというものである。毎年、OSHAはこのより広い目標を達成するため特定の分野を強調することになる。たとえば2003−2004年のOSHAの目標は、建設業の死亡災害で3%の減少、一般産業の死亡災害で1%の減少となっている。同時に、傷害及び疾病では、建設業、一般産業及び高い危険率を持つ特定の産業---緑化産業・園芸サービス、油田・ガス田サービス、溶鉱炉・鉄鋼業、造船業及びボート製作・修理業、その他高いハザードを持つ産業を含む---では4%の減少を目標としている。

また、今回のOSHAの戦略的労働災害防止計画目標は、従来、OSHAにおいて取り扱われなかった、職場における暴力及び業務関連の自動車事故というような多くの業務上の傷害、疾病及び死亡も考慮にいれた問題をカバーしている。OSHAは、これらの問題に取り組もうとしている労使を支援する様々な協力プログラム及び援助のための努力を活用するつもりである。更に、OSHAは自然災害、あるいはテロリストの攻撃というような緊急事態に対応しようとする職場を援助する緊急準備に焦点をあてようとしている。

新しい計画は、本年末に出される労働省の戦略計画をサポートするものである。

OSHAの1997-2002年戦略計画の下で、傷害及び疾病はOSHAの直接的介入(ニーズに対応し支援する相談プログラムのようなもの)があった10万の事業場で減少した。切れこすれ災害で24%の減少、鉛暴露で69%の減少(当初の目標はそれぞれ15%の減少であった)、建設業の死亡災害で9.5%減少(当初の目標11%よりは少し足りない)、傷害及び疾病では、OSHAとの協力関係にあった職場では47%減少した。

OSHAは生命を救い、傷害及び疾病を防止し、アメリカの労働者を保護することに大変な努力をしている。安全衛生は、ビジネス、職場及び人生に価値を付加するものである。更に多くの情報は、www.osha.gov/index.htmlで得ることができる。