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林業労働者の振動および騒音の職業上の暴露評価

資料出所:American Industrial Hygiene Association(AIHA)発行
「AIHA Journal」 2002年 9・10月号 Vol. 63 No. 5 p.617-627

(仮訳 国際安全衛生センター)



林業2社で働く6つの職種における43人の林業労働者から42の騒音暴露データ及び164の全身振動(WBV : whole-body vibration)及び手腕振動(HAV : hand-arm vibration)の暴露データが集められた。これらのデータは伐倒し、丸太にし、そして丸太を処理する色々の作業が行われた8週間中、その10日間にわたって集められた。5人のボランティアはレベルレコーダー*)付個人暴露計及び精密騒音計を使用することによって日々の騒音と振動を監視した。このレベルレコーダー付個人暴露計は、毎日の時間荷重平均値(TWAs : time-weighted averages)及び1分間の平均値を測定するものである。又、精密騒音計は、三軸の手腕振動(HAV)及び全身振動(WBV)の補正加速度実効値(AEQs : event-weighted averages)が測定可能な人体振動測定器を備えたものである。労働者は、全労働時間の行動、行っている仕事内容、使用している機器を詳しく質問状に記入した。その結果、騒音及び振動への過剰な暴露が見受けられた。例えば、騒音はOSHA−TWAsでみると60%、NIOSH−TWAsでみると83%がそれぞれで85デシベル(dBA)を超えていた。手腕振動は荷重平均値(HAV−AEQs)の33〜53%は、米国産業衛生専門家会議(ACGIH)の8時間荷重平均許容値を超えていた。全身振動は、全統計の荷重平均値(WBV−AEQs)の34%は、欧州共同体委員会(CEC)の8時間暴露限度を超えていた。99箇所のWBV全体のAEQの荷重平均値は、3.53±7.12m/sec2であった。しかし、65箇所のHAV全体のAEQの荷重平均値は、5.45±5.25m/sec2だった。OSHA−TWA平均値は86.1±6.2dBAだったが、NIOSH−TWA平均値は90.2±5.1dBAだった。最も高い暴露レベルの仕事と道具は、騒音では、木から降りる時のチョーカー*)外し、チェンソー、WBAでは、丸太加工、フォークローダー、又HAVでは、刻み目をつける切り株作業及びチェンソーだった。この調査では、労働者の作業報告及び、研究者によって文書化された仕事の内容と使用された道具との間に、かなりの一致が見られた。



註)レベルレコーダー−−−記録装置のこと
註)チョーカー−−−森林から木材を持ち上げるのに使用する鎖

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