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ヒスパニック系労働者に対する安全衛生の積極的な働きかけ

資料出所:NIOSH eNews
June 2003 Volume 1, No.2 P.3
原文はこちら

(仮訳 国際安全衛生センター)



 アメリカ合衆国におけるヒスパニック系労働者は、今後10年間の間に1/3以上増加すると予想されている。産業現場で働くヒスパニック系労働者は、過酷な肉体的要求やその他の要因により、労働災害や職業性疾病のリスク増加を来す状況に置かれている(例えば、農業、建設業、食品加工業)。労働統計局の労働災害死亡者調査によれば、米国に住むラテン系労働者の死亡災害は、2001年には9%増加して891人になっている。ラテン系労働者の死亡以外の傷害や疾病もまた増加している。このような困った傾向に対処するために、NIOSHは「ヒスパニック系労働者に対する安全衛生の積極的な働きかけ」に着手した。

 「NIOSHの積極的な働きかけ」の一部として、全米科学アカデミー(National Academy of Science (NAS))の一部門である全米研究評議会(National Research Council (NRC))が、「Safety is Seguridad(安全(英語)は安全(スペイン語))」という研究集会をカリフォルニア州サンディエゴで開催した。さらにスペイン語による労働安全衛生情報のより良いコミュニケーションへの努力として、そのミーティングではヒスパニック系労働者及び彼らの使用者に対し、スペイン語による労働安全衛生教育と技術事項の教材開発と伝達に焦点を合わせた討議が行われた。会議のレポートは、NASのウェブサイトhttp://www7.nationalacademies.org/besr/2003_Publications.htmlでご覧いただけます。