国際石油資本であるBP社(前社名ブリテイッシュペトロリュウム)のテキサス製油所で2005年3月に発生し、15名の死亡と180名の負傷が生じた、アメリカにおける1990年以降最悪の災害に関する最終調査報告書をアメリカ化学物質安全調査委員会が公表した。
この災害はオクタン異性化装置の操業開始時に、液面計故障、誤操作等によって多量の炭化水素が流出して引火爆発し、装置周辺に置かれた多数の工事用トレーラーハウスの作業者が被災したものである。
中間的な報告書が度々公表されてきたが今回最終的な報告書が出来上がったものである。
この災害の基本原因は、安全を軽視したBP社の組織上の欠陥にあるなどとして改善を求めている。
関連する資料がまとめて「調査報告のページ」に掲載されている。
報告書の本体は300ページを超す膨大なものだが、これとは別にBP社が設置した調査委員会の報告書、得られた教訓に基づく諸指針、関係機関への勧告、発生の経過を説明するビデオなど多くの資料が掲載されている。