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国際安全衛生センタートップ国別情報(目次) > アメリカ 産業グループ別のアフリカ系米国人女性の非死亡労働災害

産業グループ別の
アフリカ系米国人女性の労働災害(非死亡)


Guang-Xiang Chen. Kitty J. Hendricks

NIOSH/DSR, 1095 Wiilowdale Road, Morgantown, WV 26505, USA

資料出所:NSC and Pergamon発行 「Journal of Safety Research
2001年春号 Volume 32/Number 1
(訳 国際安全衛生センター)



この論文のabstract全訳


目的:この調査は1996年の米国において緊急治療部門(EDs)で治療を受けた、アフリカ系米国人女性の労働災害(非死亡)の特徴を検討したものである。

方法:災害データは米国電子傷害監視システム(NEISS)から得た。雇用データは現行人口調査(CPS)に基づいている。

結果:1996年に年齢16歳以上のアフリカ系米国人女性で、非死亡労働災害のためにEDsで治療を受けた者は158,335人である(2.6/100常勤等価、FTEs)。これらの災害のうち、39%は医療部門、14%は小売部門、12%は製造業で発生している。医療部門はFTEsが最も高い5.1/100に達し、それについで小売業のFTEsが2.6/100となっている。

要約:この調査はEDsで労働災害の治療を受けたアフリカ系米国人女性に関する、初めての全米規模の産業別調査である。災害のパターンは原因、事故、診断、身体部位などの点で産業ごとに異なっている。たとえば、医療部門では主な原因は患者との対応で、最も多い事故は肉体的に骨の折れる作業によるものである。一方、小売業では主な原因は構造物や表面、事故は物品との接触が多かった。

産業への影響:これらの結果から分かることは、労働災害が特定の高リスク産業、たとえば医療、製造業、小売業などに集中していることが分かる。アフリカ系米国人女性の労働安全衛生を改善するためには、将来の調査活動および防止戦略の焦点をこの分析で明らかにされた、高リスク産業におくべきである。



この記事は論文のabstractのみ紹介していますが、オリジナル本は国際安全衛生センターの図書館でご覧いただけます。