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資料国際化学物質管理ツールキット
International Chemical Control Toolkit

ILO(国際労働機関)− SafeWork
Chemical Control Banding
(仮訳 国際安全衛生センター)

掲載日:2008.02.12

ステップ3 空中に飛散する程度

化学物質の物理的性質は、いかに大気中に飛散しやすいかに深く関係しています。このスキームでは我々はこの側面を定義するため固体の発じん性と液体の揮発性を使用します。物質がより発じん性もしくは揮発性が高いほど、空中に飛散し易いのです。より適切な方法で化学物質を購入しまた使用することで化学物質の空中飛散量を減らすことは可能でしょう。

3a:固体
  1. 固体の発じん性は低、中、高に分類されます。もしあなたが固体を用いるなら、あなたが使っている物質に最適な以下の記述を見つけて、チェックリストに記録して下さい。
    • 低: 壊れない固体のようなペレット。例えばPVCペレット、ワックスを塗布した薄片を使用する間はほとんど発じんしない
    • 中: 結晶状の顆粒固体。使用するときに発じんするが、直ちに沈降する。例えば、石鹸パウダーを使用した後、粉じんが表面に残る。
    • 高: 微細な軽い粉である。例えばセメント、カーボンブラック、のようなもので、使用すると、ダスト雲が出来て数分間空中に浮遊する。
3b 液体
  1. 液体の揮発性を知るためには、化学物質等安全データシート(MSDS)で、その沸点を調べる必要があります。これは通常MSDSの9項で見つけられます。このスキームは揮発性を低、中または高に分類します。室温で作業が行われることの多い(職場の)場合は、沸点を以下の範囲と比較し、またチェックシートに最適の記述を記録して下さい。
    ・高 沸点50℃以下
    ・中 沸点50−150℃
    ・低 沸点150℃以上
  2. 室温以上で行われる作業には、沸点に加えて取り扱い温度を知る必要があります。これら二つの情報は以下のグラフから揮発性を決定するのに用いられます。グラフ上で二つの線が交わる部分が揮発性を表します。当てはまる温度が、各温度の分かれ眼となるラインのちょうど上であった場合は、必ずそのラインよりも上、つまりより高い揮発性に属しているものと認識して下さい。

    液体の揮発性選択のためのグラフ

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