ステップ5 作業指針シートを決定する。
- チェックシートは、あなたの扱っている物質が農薬であると分類したはずであり、或いはそれは管理段階1−4から分類出来たことでしょう。それはまた、皮膚保護の必要性を認識出来た事でしょう。それぞれ分類された管理について、以下の項目を読んであなたの必要とする作業指針シートを見つけてください。
農薬
- もし物質が農薬と分類されたら、あなたの行っている作業を最適に説明する表5から作業指針シートを見つけてください。
表5:農薬作業指針シート
作業内容 |
作業指針シート |
高濃度農薬液の取り扱い |
P100 |
農薬の噴霧 |
P101 |
農薬ガスまたはペレットによる燻蒸 |
P102 |
害獣駆除剤の使用 |
P103 |
農薬の廃棄 |
P104 |
管理段階1−4
- 表6は管理段階1−4のための作業指針シートにおける索引を包括しています。それぞれの管理段階用に、各管理段階の一般的原則を示したものおよび一般的な個別の作業のために用いるものとがあります。表6を用いるには、あなたのチェックシートに特定された管理段階に見合う表の部分を探して、作業の索引をご覧になって、あなたの行っている作業に最適の作業指針シートを選択してください。もしあなたの行っていることにマッチするシートが見つからない場合は、各管理段階用の一般的シートを選択し、ここに記述された原則をあなたの個別の作業に適用してみて下さい。例えば、もしあなたのチェックシートが、あなたが管理段階2を適用する必要があることを認識できた場合、表6の2項を見て、200系統のシート索引をご覧になって下さい。もしあなたがパウダーを計り分けるならば、作業指針シート211が適用されることが分かりますが、もしあなたがリストには無い何か(作業)を行う場合は、一般的な作業指針シート200を使用してください。
表6:吸入がある作業の作業指針シート
名称 |
シート番号 |
管理段階1(換気一般) |
一般原則 |
100 |
一般的貯蔵 |
101 |
開放バルク貯蔵 |
102 |
除じん装置の捕集物処理 |
103 |
管理段階2(工学的対策) |
一般原則 |
200 |
換気実験台(ドラフトを含む) |
201 |
層流換気ブース |
202 |
除じん装置の捕集物処理 |
203 |
コンベア輸送 |
204 |
袋への充填 |
205 |
袋空け |
206 |
袋または小型容器からリアクタやミキサへの装入 |
207 |
フレキシブルコンテナへの固体の装入と空ける作業 |
208 |
ドラム缶への液体の充填 |
209 |
ドラム缶を空ける作業とドラム缶用ポンプ |
210 |
固体の計量 |
211 |
液体同士または液体と固体の混合 |
212 |
固体の混合 |
213 |
篩い分け |
214 |
選別 |
215 |
スプレー塗装 |
216 |
酸洗いまたはメッキ浴 |
217 |
蒸気脱脂 |
218 |
トレー乾燥炉 |
219 |
ペレット成形 |
220 |
錠剤成形 |
221 |
管理段階3(封じ込め) |
封じ込めの一般原則 |
300 |
グローブボックスの設計と使用 |
301 |
集塵機の粉じん処理 |
302 |
固体の輸送 |
303 |
袋を大量に開ける作業 |
304 |
大量のドラム缶への充填 |
305 |
ドラム缶を空ける作業 |
306 |
フレキシブルコンテナへの装入と空ける作業(固体) |
307 |
フレキシブルコンテナへの装入と空ける作業(液体) |
308 |
タンクローリーへの装入と空にする作業(固体) |
309 |
タンクローリーへの装入と空にする作業(液体) |
310 |
小型容器への充填 |
311 |
ポンプによる液体の輸送 |
312 |
小型容器への充填(パックとビン) |
313 |
固体の重量測定 |
314 |
液体の重量測定 |
315 |
固体の混合 |
316 |
液体同士または液体と固体の混合 |
317 |
蒸気脱脂 |
318 |
管理段階4(特殊) |
管理段階4の一般原則 |
400 |
皮膚と呼吸器の保護
- 物質が皮膚有害性グループに属すならば、あなたは作業指針シートSk100を適用する必要があります。
- もしあなたが、呼吸用保護具の使用が適切とされる作業(溢れたものを掃除するなどの)を行っているならば、あなたはシートR100を適用する必要があります。
表7:皮膚・呼吸用保護具作業指針シート
名称 |
シート番号 |
皮膚や眼に有害な化学物質 |
Sk100 |
呼吸用保護具(RPE)の選び方と使い方 |
R100 |
安全と環境汚染
- 上記の一連の作業指針シートは、人間の健康を有害物質にさらすことで生ずる弊害から保護することを目的として作成されています。しかし多くの物質は、また「燃焼」によっても有害性をもたらし、または工場外へ漏れた場合、今度は「環境汚染」に悪影響を与えます。物質を加工するに用いる設備にもまた障害を及ぼします。いづれが適切であるかは、つまり可燃と爆発の必要性は作業指針シート上で分類されます。
- 機械からのハザードから身を守るために、指針シートは保守作業のための「作業許可」と称する作業のシステムにしばしば言及します。作業許可システムの主要な特徴は「ロックアウト」/タッグアウト」管理システムで、これは、保守点検作業中は機械の運転を停止させるというものであります。このシステムの主な特徴はシートS100に記述されています。
- もしあなたが廃棄物を陸地、大気または水中へ放出した、またはする場合、作業管理シートE100、E200およびE300が、害を及ぼす排出物をいかに減らすかについて助言を与えているので有用でしょう。表8は安全と環境の作業指針シートのリストを示しています。
表8:安全と環境汚染作業指針シート
名称 |
シート番号 |
安全 |
ロックアウト/タグアウト手順 |
S100 |
環境汚染 |
大気汚染管理 |
E100 |
水質汚染管理 |
E200 |
廃棄物汚染管理 |
E300 |
添付資料
化学物質管理ツールキット使用におけるチェックリスト[51KB]