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NSC発行「Safety + Health」2001年1月号

 OSHAの最新情報

 

クリントン大統領、注射針法に署名、保健医療従事者に朗報

クリントン大統領は、先日、注射針の危険から保険医療従事者を守るため、病院および保健医療施設に対し、より安全な注射器を使用するよう義務づけるようOSHAに命ずる、超党法案に署名した。

新しい「注射針の安全と予防に関する法律」は、また、どの安全注射針を購入するか、保険医療従事者の意見を取り入れるよう、また、別個に注射針等による事故の記録を保持するよう、病院に義務づけている。病院は、注射針事故の発生は少ないと考え、しばしば、OSHA200記録に記録しないことが多い。

「同法案は、全国の8百万もの保健医療労働者が、我々を看護する際、自らの健康や生命を危険にさらさなくてもよいよう、保証しようとするものである」と、法案の発起人、キャス・バレンジャー下院議員(共和党、ノース・カロライナ州)は言った。

保健医療従事者を代表するサービス労働者国際組合(SEIU)によれば、年間60万件の注射針事故が発生している。このうち、少なくとも千人が、C型肝炎またはHIVに感染している。

「この法案で、保健医療従事者が、私のような災難にあわなくても済むようになると思うと、うれしく、ほっとしています」と、サンフランシスコの元登録看護師で、注射針からHIVおよびC型肝炎に感染したエレン・デイトン氏は、こう語った。

SEIUによれば、法案の通過は、スタッフ対患者比率を下げる強力な推進力となる。これにより、患者の看護を改善し、医療保健従事者の感染を減ずる。

SEIUはまた、ラルフ・ネイダー・グループのひとつ、パブリック・シティズンと提携して、食品医薬品局に対し、新型の注射針ほどは安全でない旧式の注射針の販売・利用を禁じて、新法を補強するよう、要求する。