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NSC発行「Safety + Health」2001年10月号

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手洗いは、呼吸器疾患を予防

 サンディエゴ − 軍隊若年兵の欠勤で最も多い原因が、呼吸器疾患であるため、国防省保健班は、風邪対策として、紫外線照射からワクチン、粉じん抑制にいたる全てを試みた。アメリカ予防医学ジャーナル(American Journal of Preventive Medicine)(Vol.21, Issue2)に掲載された調査によると、一般的な風邪に対する最強の武器は、常識である。同調査では、最低5回の手洗いを命じられた海軍新兵は、呼吸器疾患の発症が45%少なかった。
 イリノイ州の新兵訓練センターで試験的に導入されたその他の対策は、すべての洗面台に液体石鹸を設置し、湿式洗面台を査閲合格とするなどであった。
 海軍は、咳止め作戦を中止した。海軍新兵には、1 日5回も手洗いする時間がないからである。しかし、国防省国際感染症監視・対策システムのジョエル・ゲイドズ氏は、手洗いで、違いは出ると主張した。
 「目に付くほど手が汚れることがあまりないような職場では、食前に手を洗おうとはしないだろうと、私は思う」とゲイドズ氏は記す。「日常生活での手洗いを再度強調しておくと、ごく僅かな努力や費用で、とくに風邪のシーズンには多大な恩恵を受けられる」。