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NSC発行「Safety + Health」2002年4月号

ニュース

職場での怒り、攻撃性を調査


 ワシントン − 職場での怒りや攻撃性は、しばしば、業務上のストレスや職場に対する不満をもたらす。時には、怒りは、職場の暴力にエスカレートする。職場での攻撃性は、大抵、些細な事柄から始まるため、手におえなくなる前に、職場での怒りの感情を認識し、これに歯止めをかけることが可能であるということが、新しい調査で判明した。
 ミネアポリス市のミネソタ大学労使関係センターのテレサ・グロム教授は、製造メーカー2社の従業員74名に、インタービユーした。職場で怒りを覚えた場面について、その予兆や結果をあぶりだすため、踏み込んだ質問をした。
 業務関連ストレスのような、怒りの一般的な予兆を見いだし、職場での一見無害ないさかいに注意を払うことで、管理職は、職場における攻撃性の高揚を予測できると、調査は結論した。
 「職場の怒りと攻撃性:衝突事例データにみる概念的モデル報告」と題する調査は、労働衛生心理学ジャーナル(Vol. 7, No.1)に発表された。

 攻撃行動の最も一般的な予兆(上位5位) 
分類 回答者の割合
業務上のストレス(多忙ストレス) 90%
他人とのフラストレーション 89%
人の不当な振る舞い 89%
業務上の葛藤 80%
敵対的性格、短気 71%

* インタビューでは、複数回答を受け付けたため、パーセンテージの合計は、100%とならない。
出所:労働衛生心理学ジャーナル、2002年