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NSC発行「Safety + Health」2002年5月号

ニュース

エアロビクス、手根管症候群に有効

 イリノイ州アーリントンハイツ − 労働環境医学ジャーナル(Vol.43,No.10)に掲載された調査によれば、10ヶ月の体操プログラムで、神経機能が著しく改善し、手根管症候群の症状も軽減する。
 これまでの調査では、手根管症候群に悩む患者の多くは、標準体重を超えて、身体的に不活発であり、手根管症候群と身体の健康状態との関係が示唆されていた。
 調査員らは、手根管症候群を患う有志30人を、10ヶ月間、週3回のエアロビクス体操プログラムに参加させた。これにより、体脂肪が減り、身体の酸素消費量が改善されただけでなく、手根管の症状も軽減した。
 試験の結果、神経機能が改善し、手の苦痛やこわばり、ぎこちなさが緩和した。
 「この調査結果から、身体の健康状態を改善する長期間のエアロビクス体操は、正中神経機能に働き、手根管症候群の諸症状を改善すると考えられる」と、調査報告者らは記している。