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NSC発行「Safety + Health」2002年9月号

OSHAの最新情報

OSHA、臨時に作られた囲いの危害を警告

 OSHAは、先日、刊行した技術情報速報で、臨時囲いを使用する際、ある設備から発生した有害物質の濃縮が、特定の危険をもたらすと警告した。
速報は、米国化学物質安全性調査委員会(U.S. Chemical Safety and Hazard Investigation Board)の勧告に誘発されて警告したもので、同委員会の勧告は、点検目的で臨時にしつらえた囲いのなかで、48インチのパイプ・システムのフランジ面を点検中、窒素ガス中毒で1名が窒息死、他の1名が傷害を受けた事故の調査にもとづいたものである。
 OSHAは、事業者の許可制狭隘空間(permit-required confined-spaces)プログラムには、多くの場合、保守や建設時に設けられる、臨時の許可制空間(temporary permit-required spaces)を含むべきであると述べた。
 OSHAはまた、規制対象となっている「狭隘空間(confined-spaces)」の定義に該当しない場合でも、労働者が死傷する危険にさらされる可能性がある場合には、事業者は、許可制狭隘空間の要件を可能なかぎり満たすよう、勧告している。