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NSC発行「Safety + Health」2002年12月号

ニュース

1,3-ブタジエンは発がん物質 - EPA報告

 ワシントン - 環境保護庁(EPA)は、1,3-ブタジエンは、人類に対し発がん性を有すると結論した、最新の最終評価を発表した。
 同庁は、1985年に行った前回の評価以降に入手したこの化学物質の科学データを検証した。こうして更新された情報をもとに、報告書は、1,3-ブタジエンは、具体的なしくみこそ解明されていないものの、吸入されると発がん性を有すると結論した。
 データはまた、男性より女性のほうが危険にさらされやすいことを示している。
 1,3-ブタジエンは、スチレン-ブタジエンゴム、合成樹脂、熱可塑性樹脂の生産に用いられる。主に、自動車の排気ガスから環境に放出されるが、屋内では、タバコの煙が主な発生源である。
 評価報告書は、www.epa.gov/nceaに掲示される。報告書の送付を希望する場合は、電話800-490-9198まで連絡されたい。