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NSC発行「Safety + Health」2003年7月号

ニュース

NIOSH、職業性喘息を調査

 ワシントン − 国立労働安全衛生研究所(NOISH)は、「職業性喘息の低減に関する調査(ROAR)」と称する戦略的調査プログラムで、職業関連の喘息を調査している。
 このプログラムで、NIOSHは、喘息を引き起こす、または悪化させる業務関連の危険因子をよりよく認識、評価、制御、モニターできるよう、実地調査や実験を調整、統合する。
 当局は、校舎や工場などさまざまな職場で、従来の「靴疫学」からハイテク実験科学にいたる技術を駆使して、調査を進める。
 ジョン・ハワードNIOSH所長は、職業性喘息は、職業病としてもっとも頻繁に認識されてはいるものの、科学的には謎の部分が多いと言う。「こうした知識のギャップは、効果的な予防策の開発、開始、検証を困難にしている」とハワード所長。
 調査では、3分野に焦点を絞る。職場での喘息の悪化を理解する。非工業部門の職場環境での喘息を調査する。職業性喘息の原因となる化学物質のなかでもっともよく使用されているジソシアネートに暴露する労働者の医学的監視を進歩させる。