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ニュース要約
News Briefs

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2003年11月号 p.4)
(仮訳 国際安全衛生センター)



ASSE、反応性化学物質に対する規制をプッシュ

 職場の反応性化学物質をめぐり、イリノイ州デプレーンズの安全技術者協会(ASSE:American Society of Safety Engineers)は、化学物質だけに焦点をあてた規則のほかに、プロセスを対象とした新しい規則を別に作成するよう連邦政府に働きかけている。

 同協会はOSHA、環境保護庁(EPA)、および化学物質安全性調査委員会(CSB)に対し、既存のOSHAの工程安全規則(PSM:Process Safety Management)およびEPAのリスク管理プログラム(RMP:Risk Management Program)の枠外で新しい規制を検討するよう要請した。OSHAとEPAでは現在、これらのプログラムを通じて反応性化学物質に対処する計画を検討中である。
 ジェームズ・ケンドリックASSE会長は次のように述べている。「ASSEでは、独立した別の規制を用意した方が、労働者および公衆双方の安全衛生の向上という目標を実現できる可能性は高いと考えています。反応性化学物質を工程安全規則やリスク管理プログラムに無理に"押し込もう"とすれば、反応性化学物質特有の危険に対処できないばかりか、これら2つの有益なプログラムの規制上の存在価値が損なわれるおそれがあります」

NIOSHの聴力保護の概要がオンラインで利用可能に

 「聴力保護具の概要(Hearing Protector Device Compendium)」最新版がNIOSHのウェブサイトにおいてオンラインで利用可能になった。
 このデータベースは製品のタイプ、製造元、および防音等級で検索することができる。情報の提供は製造元だけが行っている。保護具のタイプごとの検索では、外注成形耳栓やヘルメット装着型イヤーマフなど、製品機能による検索も可能である。ユーザーが騒音暴露レベルを入力すると、75〜85デシベルの防音レベルを達成するのに必要な減衰率をデータベースが計算し、このカテゴリーにあてはまる聴力保護具のリストを生成するようになっている。NIOSHではさらに、等級付けのための聴力保護具のテスト方法、等級の計算方法、および等級の利用方法についてのチュートリアルも更新している。
 NIOSHによれば、製造元からの情報提供にあわせて概要を改訂する予定だという。データベースはwww.cdc.gov/niosh/topics/noise/hpcomp.htmlでアクセスできる。