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電話一本で可能になるガス管の安全
Gas Line Safety Just a Phone Call Away

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2003年9月号 p.2)
(仮訳 国際安全衛生センター)



 5年前、ミネソタ州セントクラウドで起きたガス管破裂は、わずか40分の間に4人の命を奪った。ケーブル架設会社の設置工事チームが、電柱の支持具を歩道に据え付ける際、地下を通る高圧ガス管を傷つけて破裂させたのだった。この損傷が原因で、近くにあるビルで天然ガスのガス漏れが発生した。
 ビルは爆発し、4人が死亡、1人が重傷、10人が軽傷を負った。このとき、ガス管の損傷箇所をほかの部分から遮断するために派遣されたガス会社のチームは、まだ現場から2ブロック先の地点にいた。
 OSHAでは、このセントクラウドでの事故をうけ、掘削作業中に地下のガス管を傷つけることから生じる危険性に関して報告書を作成した。OSHAはこの報告書の中で、ガス管を傷つけたときにすぐにガス会社に通知していれば、死者もけが人も出さずに済んだだろうと述べている。事故の際、作業にあたっていた監督者は、ガス管を傷つけてから30分の間、ガス会社に連絡しなかった。
 監督者はガス管を傷つけたときにすぐにガス会社に連絡する必要があるが、それ以前に、まずこのような状況に至らないために監督者にできることがいくつかある。
 OSHAの報告書は、監督者にできることとして以下のことを挙げている。
プロジェクトに取りかかる前に詳細な作業計画を作成する。
掘削作業に先立ち、地下に埋設された管路の位置を特定するための適切な手順について従業員を訓練する。
ガス会社と協力して、地下設備の場所を正確に把握する。
地下の管路の損傷を防ぐために必要なあらゆる予防措置を講じる。