#03-MA-057-01
事故発生日:2003年10月16日
タイヤのチューブが破裂して労働者が死亡
42歳の労働者が、フロントエンドローダーのタイヤに空気を入れている最中に致命傷を負った。タイヤは複片リム(ホイールの一部、タイヤ装着部)に装着されていた。労働者は、タイヤの側面から12インチ(約30センチ)ほど離れたイスに坐っていた。使っていたエアコンプレッサの圧力ゲージが故障していたため、労働者は上昇するタイヤの空気圧を測定することができなかった。空気圧が限界に達してタイヤのチューブが破裂し、労働者は後方に吹き飛ばされた。労働者は病院で死亡が確認された。
同種の事故の再発を防ぐには、事業者は次のことを行う必要がある。
- 複片リムにタイヤが装着されている場合には、決してホイールを車両に付けたままでタイヤに空気を入れてはならない。ホイールを車両から外したら、リムを分解し、検査して組み立て直し、空気を入れてから車両に取り付ける必要がある。
- 空気を入れている間、複片リムに装着されたタイヤの前や上には労働者が決して近付かないようにする。