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安全チームを通じて従業員の関与を促す
Encourage employee involvement through safety teams

(資料出所:National Safety Council発行「Today's Supervisor」 2006年11月号 p.3)
(仮訳 国際安全衛生センター)

掲載日2007.03.26

従業員の関与は有益な安全管理の手段となり得る。きちんと作成され、適切に管理された従業員プログラムは、傷害疾病の削減・生産性改善・従業員の志気向上へ向けた会社の取り組みを後押しする存在になる。

 従業員の関与のひとつの例として、安全チームがある。以下に掲げるのは、この種のプログラムを策定する場合に留意すべき点である。

  • メンバー代表は職場内のすべての該当区域および該当シフトから集める。たとえば、営業、保守、調達、保安、医療、人事、生産、安全などである。経営陣も時間給従業員も平等に扱われることを明確にする。指名された人間より、自分から名乗りをあげた人間の方が、積極的な参加者になる可能性が高い。
  • 共同委員長(経営陣から1人と時間給従業員から1人)や書記などの役職を選任する。新しい視点を採り入れ、さまざまな従業員が安全衛生の重要課題に触れることができるよう、チームメンバーを毎年ローテンションさせる。活動開始日・終了日をずらすことも検討する。
  • 各自の役割について安全チームのメンバーに教育訓練を実施する。正式なオリエンテーションと教育訓練はほかのチームメンバーが行う必要がある。
  • 安全チームの権限、予算についてのガイドライン、各種手順を明確に定めて文書化する。決定を下す、勧告を作成する、今後のチーム活動を決めるといった作業をどのような手順で行うのか、チームメンバー全員が理解している必要がある。
  • 定期的にミーティングを開く。予定表を使って、ミーティングをいつ開くか計画を立てる。開催日時、出席メンバー、議題、行動事項についての勧告・担当メンバーなど、ミーティングの内容については議事録として残す必要がある。議事録はすべての従業員に郵送または配布し、フィードバックを求める。
  • 安全チームを宣伝する。安全チームの役割と現在のメンバーをすべての従業員に周知徹底する。

 一般的には、安全チームの職務は、あらゆるレベルの従業員を対象に、安全に対する関心・意識を高め、これを維持することである。

 安全チームの具体的な職務の内容は、チームが掲げた目標に沿ったものである必要がある。

  時間が経過して安全チームの掲げた目標が変われば、具体的な職務の内容もそれに合わせて変える必要がある。