2023.5.29

令和4年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」を公表

厚生労働省は、令和4年の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を公表しました。これによると、令和4年における職場での熱中症による死傷者(死亡・休業4日以上)は、827人(前年比266人・47%増)であり、全体の約4割が建設業と製造業で発生しています。
また、熱中症による死亡者数は30人(前年比10人・50%増)であり建設業(14人)や警備業(6人)で多く発生しています。死亡災害には、多くの事例で暑さ指数(WBGT)を把握せず、熱中症予防のための労働衛生教育を行っていませんでした。また、「休ませて様子を見ていたところ容態が急変した」、「倒れているところを発見された」など、熱中症発症時・緊急時の措置が適切になされていませんでした。
「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を踏まえ、①暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策を適切に実施すること、②作業を管理する者および労働者に対してあらかじめ労働衛生教育を行うこと、③衛生管理者などを中心に事業場としての管理体制を整え、発症時・緊急時の措置を確認し、周知すること、について重点的に取り組むことが求められます。
詳細は厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33275.html別タブで開きます に掲載。