中小企業支援

安全衛生サポート事業 実施事例 日本製紙株式会社勿来工場(構内協力会)

取り組んでます! 安全衛生サポート事業

福島県最南端のいわき市勿来(なこそ)町に位置する日本製紙株式会社勿来工場。昭和44年にノーカーボン紙専門の生産工場として誕生した。その後、感熱紙、インクジェット用紙の生産を開始し、今は情報用紙専門の生産工場です。
同工場内には構内協力企業14社で構成される協力会があり、この協力会がサポート事業を利用しています。今回、各協力会社が担当する作業や作業場などの現場確認アドバイスを行う個別支援に同行し、工場と協力会のご担当者にお話を伺ってみました。

この事業を利用したきっかけは何ですか?

  • 本社環境安全部からの事業支援紹介がきっかけです。その後構内の協力会と話をして利用させていただくことにしました。
    今回の支援を受けることによって、外部の安全衛生専門家による現場確認アドバイスを受け、これまで行っていたパトロールの視点に問題はなかったのか、あるいは改善すべき見落としていた点はどのような部分なのかを確認し、工場全体の安全衛生活動を見直してみるよい機会と考えたわけです。
    ≪日本製紙(株)勿来工場安全環境管理室安全衛生管理G長の渡邉政彦さん≫
  • 工場構内では定期的に安全衛生に関する各種パトロールを実施していますが、外部から招いた専門知識がある方にパトロールを実施していただき、普段見落としている点がないか確認したかったので利用しました。
    ≪磐城紙業(株)取締役の仁瓶孝夫さん≫
  • 社内での安全衛生パトロールなどは定期的に実施していますが、外部からのサポートはほとんど機会がなく、客観的に現状を見て欲しいと考えました。
    ≪勿来フィルム(株)事務課長の土橋正信さん≫

自給式呼吸器の使用方法や教育についてアドバイス

写真1 自給式呼吸器の使用方法や教育についてアドバイス

利用して良かったと思う点はありますか?

  • 安全と衛生の両面から現場確認アドバイスを実施していただきましたが、作業者と運搬機器が接触する可能性など、普段われわれが気付かず見過ごしていた点の指摘もあり、どのような視点で安全衛生パトロールをするか参考になりました。これからの工場全体の安全衛生活動を進めるに当たって大変役立つものと思います。
    ≪日本製紙(株)勿来工場 安全環境管理室安全衛生管理G長の渡邉政彦さん≫
  • 専門的な観点からのアドバイスがあり、今後の安全衛生パトロールでの目の付け所について、非常に参考になりました。
    ≪磐城紙業(株)取締役の仁瓶孝夫さん≫
  • 専門的な知識がないと分からない点をいろいろ指摘され、非常に勉強になりました。
    ≪勿来フィルム(株)事務課長の土橋正信さん≫

複数のボンベの格納方法についてアドバイス

写真2 複数のボンベの格納方法についてアドバイス

本事業の利用をきっかけに、今後どのような安全衛生活動に力を入れて行きたいですか?

  • 当工場構内では数年間、労働災害が発生していませんので、これまでの安全衛生の取り組み方針に大きな問題はないと考えられますが、今後も発生しない保証はありません。よって、今回の支援で指摘を受けたことや指導を受けたことを参考に、新たな視点で安全衛生パトロールを行うなどして、5Sを中心とした安全風土を更に根付かせ、工場内で働くすべての従業員の安全意識を高める安全衛生活動を展開していきたいと考えます。
    ≪日本製紙(株)勿来工場 安全環境管理室安全衛生管理G長の渡邉政彦さん≫
  • 安全衛生に関する法律や国のガイドラインを意識した活動を進め、条件を満たしていないものがあれば、速やかに改善していきたいと思います。
    ≪磐城紙業(株)取締役仁瓶孝夫さん≫
  • 効率や作業性よりも「人」の安全面を最優先とした、安全活動に取り組んで行きたいと思っています。
    ≪勿来フィルム(株)事務課長の土橋正信さん≫

構内には安全旗への寄せ書きがよく見られた

写真3 構内には安全旗への寄せ書きがよく見られた