2021.4.16

二酸化炭素消火設備の点検作業における労働災害防止の徹底を!

令和3年4月15日に東京都新宿区のマンションの地下駐車場において、二酸化炭素を消火剤とする不活性ガス消火設備(二酸化炭素消火設備)から二酸化炭素が放出され、地下駐車場内に充満したことで、死亡者4人を含む6人が被災する災害が発生しました。この災害の発生原因については調査中のため現時点では明らかになっていませんが、類似の二酸化炭素消火設備が設置された建築物における同種災害の防止を図る必要があります。
このような状況から、4月15日付にて消防庁予防課長から各都道府県消防防災主幹部長、東京消防庁・各指定都市消防長あてに注意喚起の通知がなされました。また、これを受け厚生労働省は都道府県労働局労働基準部長や中災防をはじめとする関係業界団体に対して、二酸化炭素消火設備の点検作業等における労働災害防止に万全を期するよう関係団体や事業者に周知するように通知しました。中災防では各種媒体を通じて、二酸化炭素消火設備の点検作業等に関係する者が留意すべき事項等について周知しながら、労働災害防止の徹底を図るよう呼びかけていきます。詳細は、厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/content/000770501.pdfに掲載。