2022.6.3

「令和3年度化学物質のリスク評価検討会報告書」を公表

厚生労働省では毎年度、「化学物質のリスク評価検討会」にて事業場で使用されている化学物質による労働者の健康障害のリスク評価を行っており、今回、2物質に関する初期リスク評価の結果と、4物質に関する詳細リスク評価を報告書としてまとめて公表しました。
詳細リスク評価を見ると、「ピリジン」「チオ尿素」「テトラメチルチウラムジスルフィド(別名チウラム)」は経気道ばく露のリスクに係る追加調査の結果、本物質を製造しまたは取り扱う事業場の作業工程に共通して、経気道ばく露により労働者に健康障害を生じさせるリスクが高いと判定されました。「タリウム及びその水溶性化合物」は、経気道ばく露のリスクに係る追加調査の結果、経気道ばく露に関するリスクは低いと判定されましたが、経皮吸収のおそれが指摘されました。初期リスク評価を見ると、「N,N-ジメチルホルムアミド」は、経気道ばく露に関するリスクが高いなどと判定されました。「ジエチルケトン」は、経気道ばく露に関するリスクは低いと判定され、かつ、経皮吸収のおそれも指摘されませんでした。
厚生労働省は今回の報告書に基づく労働者の健康障害防止対策の徹底について、関係団体に要請することとしています。
詳細は、厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25930.html別タブで開きます に掲載。
また「令和3年度化学物質のリスク評価検討会報告書」は https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25920.html別タブで開きますに掲載。