2024.5.31

令和5年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」を公表

厚生労働省は、令和5年の「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を公表しました。これによると、令和5年における職場での熱中症による死傷者(死亡・休業4日以上)は、1,106人(前年比279人・34%増)であり、全体の約4割が建設業と製造業で発生しています。
 また、熱中症による死亡者数は31人(前年比1人・3.3%増)であり、建設業や警備業で多く発生しています。死亡災害には、多くの事例で暑さ指数(WBGT)を把握せず、熱中症予防のための労働衛生教育を行っていませんでした。また、糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病を有している事例も見られました。
 それぞれの作業場では、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を踏まえ、①暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策を適切に実施すること、②作業を管理する者及び労働者に対してあらかじめ労働衛生教育を行うこと、③糖尿病、高血圧症など熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病を有する者に対して医師等の意見を踏まえた配慮を行うこと、について重点的に取り組むことが求められます。
詳細は、厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40473.html別タブで開きますに掲載。